今回は、米津玄師さんの1stアルバム「diorama」に収録された名曲、「vivi」の歌詞に込められた意味について考察したいと思います。

まず、曲名にもなっている「vivi」という単語ですが、「ビビ」という呼び掛けが幾度となく繰り返されていることから、人の名前のようですね。

歌詞全体を俯瞰しても、こちらの楽曲は「歌い手がビビに寄せたメッセージ」であると考えて良さそうです。

ちなみにこの「vivi」は、西欧圏における女性名(例えば、ビビアンとかオリビア)の愛称として知られています。

もともとラテン語の「viviant」から派生したそうですが、調べてみると、viviantという言葉は「生きる」という意味を持っていることが分かりました。

このことから、主人公はビビという女性に対して「生命の尊さ」を垣間見ていて、深い慕情を抱いているのではないかと感じます。



ビビへの想いはたやすく言葉にできないほどに深いものである

米津玄師『vivi』のMV動画はコチラ

私はこの曲を初めて聴いたとき、村上春樹さんの「ノルウェイの森」にある一節を思い出しました。

それは、「文章という不完全な容器に守ることができるのは 不完全な記憶や不完全な想いでしかないのだ」というものです。

私は、「vivi」の歌い手も、こういう心境なんじゃないかな~と考えます。

要は、「ビビを大切に想う心は確かなのに、それを言葉に当てはめるのが難しい」と、思い知った状態であるように感じるんです。

もっと言えば、「ビビへの想いは、たやすく言葉にできないほどに深いものである」と伝えたいのかもしれません。

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分かり合えないということが大前提

しかしながら、後悔の滲むフレーズがあることから、歌い手は大切なビビを、自らの「不完全な言葉」で傷付けてしまったのでしょうね。

そして残念ながら、その誤解を解くような言葉も、どうしても思い付かないことが分かってしまった。

それならば、せめてこれ以上ビビを傷付けないように「さよなら」をして、自分のことなど忘れるように願うことが、歌い手がビビのために体現できる唯一の「愛」のかたちなのでしょう。

ちなみに米津さんは過去のインタビューで、「自分の意図は確実に誤解されるものだ」「分かり合えないということは大前提」と語っています。

そう考えると、この曲の歌い手は、まぎれもない「米津さん自身」であり、表現者として抱く様々な葛藤の代弁者なのかもしれませんね。

そしてビビという女性は、米津さんや「この曲を聴く任意の誰か」の、「分かり合いたい大切な対象者」を表しているのではないでしょうか。

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