米津玄師「アイネクライネ」の歌詞の意味は?覚悟を決めた女性の歌?

素晴らしい楽曲を次々と送り出し、大変な人気を集めている米津玄師さん。

一方で、歌詞の意味が抽象的であったり、聞き手の解釈を必要とするようなものであることも多いため、「歌詞に込められたメッセージを理解したい!」と考えるファンも少なくないようですね。

というわけで今回は、CMにも起用された人気曲「アイネクライネ」について、歌詞の考察を行ってみたいと思います。

米津玄師「アイネクライネ」のMV動画はコチラ

さて、「アイネクライネ」という単語から、あなたは何を連想しますか?

多くの方が、モーツァルトの有名曲である「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」を思い出すのではないでしょうか。

こちらの曲名はドイツ語で、「小さな夜の曲」という意味になります。

ちなみに、ドイツ語の名詞には性別があるのですが、不定冠詞である「アイネ」と形容詞の「クライネ」はともに女性形であることから、米津さんの「アイネクライネ」も女性の想いをつづった曲であると予想できます。

幸せを享受する覚悟を決めた女性の歌

上記を踏まえて歌詞を見てみると、私はこの楽曲を、「さまざまなジレンマを受け入れて幸せを享受する覚悟を決めた、ある女性の歌」だと考えます。

歌詞中では幾度となく、対照的な明と暗の表現が繰り返されます。

この女性はおそらく、「幸せ」な気持ちに満たされているときも、その先に訪れる「終わり」の存在を感じ取り、いつもおびえているのでしょう。

また、生きていると必ず「誰かの居場所を奪い」取ってしまうことや、周りを傷付ける可能性があるとも理解しています。

だから、最初から「喜び」を知らなければ「悲しみ」に襲われることもなく、「あなた」と出会わなければ心を揺らすこともなかったと、意気地のない自分の気持ちを素直に歌に乗せているのです。

「あなた」と一緒なら幸せを享受できる

後半の歌詞から、この女性が「あなた」と一緒に、綿々と続く悲しみや苦しみ、多くのジレンマを受け入れる覚悟を決めた様子も伺えます。

苦しい思いをしても大切な人が隣にいてくれれば、それを乗り越えた向こうに待つ大きな幸せを享受できると気付いたのでしょう。

逆に、悲しみのない平坦なだけの道には喜びもまたないのだという事実にも触れたのだと思います。

そのような運命の中で「あなた」が名前を呼んで自分を見付けてくれた奇跡に感謝し、その呼びかけに応えたいという決意が、最後につづられるレスポンスにつながったのではないでしょうか。

いかがですか?

生きているとつらいこともたくさんあるけれど、それらを「誰とどうやって乗り越えていくのか」が、それぞれの人の生きる意味につながる気がしますね^^

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