Supremeの偽物を販売する詐欺サイトの見分け方を解説!

ここ数年、Twitter、Facebook、InstagramなどのSNSは特に若い人にとっては当たり前のツールになりつつありますが、これに伴い密かに増殖しているサイトがあります。

それが人気ファッションブランドの偽物を売る詐欺サイトです。

偽物を売る詐欺サイトは昔から存在していましたが、現在、SNSへの広告出稿の審査が甘いため、これを利用して沢山の詐欺サイトが積極的にSNSへ広告を出しています。

多くの人が「SNSで出た広告だから大丈夫だろう」と安心してしまうようですが、注意が必要です。

今回は、当ブログにお問い合わせを頂いた、supremeを中心にかなり安い価格で商品を販売している「Discount Store」という怪しいサイトについてリサーチしてみたいと思います。

お問い合わせを頂いたサイトは以下になります。

・Discount Store
URL: http://hpp.official.jp/

幾つかのポイントに分けて解説していきますので、今後、あなたが怪しいサイトを見つけた時は、当記事を参考にしてみて下さい。

1.サイト名について

どのサイトにも必ずサイト名がついています。例えば、当ブログでしたら「サワベブログ」になります。

サイト名はサイトのヘッダー(サイトを開いたときの一番上)に大抵記載されていますが、記載が無いときは、以下のサイトにてURLを入力してみて下さい。

SEOチェキ

今回リサーチしたサイトは「Discount Store」というサイト名ですが、普通はこんな名前はつけませんよね?

ディスカウントストアというのは、一般的には低価格をセールスポイントにしている小売店や量販店の総称になります。

言うならば、ビッグカメラやヤマダ電機、ケーズデンキなどが「家電量販店」という名前で店をだしているのと同じになります(笑)

2.サイトURLについて

詐欺サイトのURLでは、よくブランド名をURLに入れる事があります。

例えば、当ブログで紹介したcgjp株式会社の詐欺サイトではカナダグースの偽物を売っていますが、サイトURLは「http://www.canadagoose-jp.com/」となっています。

たとえ、本物カナダグースの商品を売っているサイトだったとしても、普通は本家のカナダグースに配慮して、サイトURLにブランド名は入れません。

今回リサーチした「Discount Store」のURLは「http://hpp.official.jp/」となっており、ブランド名は入っていませんが、「official」という単語が「公式サイト」であることをアピールしているように私には思えました。

もう1つ、『サイトURLが「https:~」になっていないと、プライバシー保護や安全性に問題があるため詐欺サイトの可能性は高い』と解説された記事をたまに見かけますが、この考え方は正しくありません。

ネット上のサイトのURLをよく見てみると「http:~」か「https:~」の2種類があります。

違いは小文字の「s」の有無になりますが、「s」のついた「https:~」のサイトはSSL化されたサイトになります。

SSL化はGoogleも推奨しており、サイトのセキュリティーが強化されたり、なりすましサイトが作られなくなるなどのメリットがあります。

但し、SSL化が義務化されている訳ではありませんし、どんなサイトでも、誰でもSSL化は出来ます。

SSL化は新規のサイトであれば簡単に出来ますが、長期運営してきたサイトが行う場合は作業が面倒なため、優良なサイトでも「http:~」のままで運営している場合もあります。

ですので、「https:~」のサイトは安全で、「http:~」のサイトは危険という訳ではありません。

「s」の有無だけでサイトを判断しないようにして下さい。

3.商品の写真について

詐欺サイトでは実際の商品写真を掲載する事はありません。目が肥えた人が見て、偽物とバレたら困るからです。

今回リサーチした「Discount Store」の商品写真ですが、中古品の割には非常に状態がよさそうに見えます。

いろいろリサーチした結果、「Discount Store」は楽天市場にオンラインストアを持つ「PALM NUT」さんの商品写真を流用していることが分かりました。

例えば、supremeとthe north faceがコラボしたレザーヌプシダウンジャケットを見比べてみて下さい。

「PALM NUT」のダウンジャケット

他の商品もPALM NUTさんの商品写真を流用しているようです。

こんな感じで、詐欺サイトでは他サイトの商品写真を流用したり、新品の写真を使ったりして、実際の商品写真を掲載していない場合がほとんどになりますので、商品写真だけで判断しないようにして下さい。

4.会社概要について

ネット上で商品を販売する際は以下の項目をサイト内に記載する事が法律で義務付けられています。

・会社名(ショップ名)
・住所
・電話番号
・責任者(代表者)の氏名

ただし、これらが全て記載されていても、安全なサイトだとは言い難いです

サイトに記載された会社概要をチェックする公的機関はありませんので、詐欺サイトでは適当に記載されている場合が多々あります。

多少勇気が必要ですが、試しに電話してみるのも1つの手段です。

今回リサーチした「Discount Store」の会社概要は以下のようになっています。

一見すると特に問題無いように見えますが、試しに住所をGoogleマップとストリートビューで見てみると…

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物凄い田舎だという事が分かりました(笑)

田舎だからダメという訳ではありませんが、配送などを考えた場合、このような場所では不便ですので、普通はもっと都会に住所を構えます。

5.その他

「Discount Store」の商品は全て中古品のようですが、商品状態が全く記載されていません。

通常、中古品を売る場合は、以下のように何段階かに分けて、商品の状態が記載されています。

また、中古品を扱うネットショップは、販売と同時に買取も行っている所がほとんどですが、「Discount Store」では販売のみを行っています。どうやって商品を仕入れているのでしょうか?

6.まとめ

以上のリサーチ結果から、「Discount Store」はsupremeの偽物を販売する詐欺サイトだと私は思いました。

あくまで個人的意見なので断言は出来ませんが、これだけ怪しい要素が揃っていれば、まともなサイトだとは言い難いです。

参考にしてみて下さい。

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