現在、放映されているTOTO・シンラのテレビCM「ビッグベンに似てる篇」。
ばい菌の姿をした寺田 心くんの可愛らしい声がとにかく魅力的ではあるものの、彼が発する「あっ!あの人、ビッグベンに似てる」というセリフの意味が分からないと、首を傾げる視聴者が大勢いらっしゃるようです。
「ビッグベン」といえば、おそらくほとんどの方がロンドン・ウェストミンスター宮殿に付属する時計台の大時鐘を連想すると思うのですが、ビッグベンに似ているとは一体どういう意味なのでしょう?
CMの「ビッグベン」とはそもそも何?
実を言いますと、今回のCMに登場する“ばい菌”姿の2人は親子という設定で、2015年からTOTOのCMに継続して起用されています。
キャラクター名も付けられており、初期のCMでは「父・ビッグベン 子・リトルベン」とのテロップが併せて表示されていましたね。
息子に当たるリトルベンに扮するのは子役の寺田 心くんで、その父親・ビッグベンを演じるのは俳優の横田 栄司さんになります。
そして「ビッグベンに似てる篇」においては横田さんが、気持ちよさそうにTOTOの設備機器で風呂につかる一般男性の役も同時に演じていらっしゃいますよ!
その様子を見たリトルベンこと心くんが、“風呂につかっている男性が、父親のビッグベンにそっくりだぞ!”と叫んでいるわけですね。
つまりビッグベンというのはTOTOが作り上げたCMキャラクターの固有名詞になりますから、この点を事前知識として押さえておかなければ、心くんのセリフは全く意味不明なものとなるでしょう。
一部の視聴者は“ビッグバン?って何なの”と、何と発音されているのかもよく理解できなかった模様ですね。
キャラクターのネーミング自体はストレートに、トイレを連想するワードの「便」から取ったものでしょうが^^;
TOTOのCMにピエール瀧が出演していた!?
なおビッグベンを演じる横田さんは文学座に所属する舞台俳優で、映画やドラマにも数多く出演していらっしゃるのですが、テレビCMに抜擢されたのは2015年放映スタート時のビッグベン役が初めてだったようです。
加えて普段の姿とキャラクターの設定に乖離があったため、“ビッグベン=横田 栄司”としっかり認識できていた方は、相当少なかったのではないでしょうか?
かくいう私も今回改めて調べるまで、過去に登場したビッグベン役の俳優はなぜかピエール瀧氏であると誤認していました。
ピエール瀧氏といえば去年の3月に薬物取締法違反の容疑で逮捕され、大いに世間を騒がせたことが記憶に新しいです。
それゆえ“途中で配役がピエール瀧から横田さんに変わったのかな?”と予想を立てたのですが、関連情報を整理してみても、ピエール瀧氏がTOTOのCMに起用されていた事実は確認できませんでした。
それでも掲示板やSNSを調べると、私のように“ピエール瀧がビッグベン役”と勘違いしている方が少なからず見受けられますね。
その理由について深掘りしたところ、ピエール瀧氏が建築材料・住宅設備機器大手「LIXIL」のトイレをPRするCMに、2016年から逮捕されるまで長らく登場していたことが分かりましたよ!
逮捕を受けてピエール瀧氏が出演していた6シリーズのCMは即刻差し替えとなったものの、彼がキリギリス役に扮する姿はなかなかインパクトがありましたし、山下 智久さんと共演を果たすなど話題を集めたので、今でも何となくイメージが残っているという方は多いでしょう。
ちなみにTOTOのCMに登場する横田さんは以前から、その風貌や立ち位置などが何となくピエール瀧氏に似ていると指摘されていた人物です。
つまり「同じトイレのCM」「男性俳優がキャラクターのコスプレをして登場する」「そもそも出演俳優が似ている」といった条件が奇しくも揃い、勘違いが発生したものと考えられますね;
私も今回リサーチしてみて、“ビッグベン役はずっと横田さん!”と正しく覚えることができました。
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