ここ数日、気象情報に「桜隠し(さくらかくし)」というワードが登場し、言葉自体が大変美しいとして注目を集めているようです。

ただ普段使いするような表現ではないので、どのような意味を持つのか分からないという声も上がっていますね。

ということで今回の記事では、「桜隠し」について深掘りしてみようと思います!



「桜隠し」の示す気象状況とは

気象情報でピックアップされたと紹介したとおり、「桜隠し」はとある気象状況を示す表現になります。

簡潔に言ってしまえば、「桜の咲く頃に雪が降ること」を指しているんですね^^

桜の季節に雪が降ると、花の部分に積もりますから、「満開の桜に積もる雪のこと」をいう場合もあるようです。

桜の花に降り積もり、その姿を覆い隠してしまう雪だから「桜隠し」との表現が用いられるのでしょう。

ちなみに桜が咲く頃というのは、もう少し具体的に言えば旧暦3月のことを示しており、「桜隠し」は春の季語の一つにも数えられています。

日本人であれば、その言葉を耳にするだけで鮮明な状況をイメージできるような、とても風流で詩的な言葉ですよね^^

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「桜隠し」はもともと方言だった?

それにしても、桜の季節に花を隠してしまうほどの雪が降るとは、割とレアケースな感じがしませんか?

少なくとも比較的温暖な地域で生まれ育った私にとっては、余り現実味のない状況です。

そこで調べてみると、「桜隠し」に関しては元来新潟の方言だったという話がありますね。

しかも地域的な部分はかなり限定されており、「新潟県東蒲原郡東川村(現在の阿賀町)」で発生したと考えられているようです。

関連の記録には「二三月から五月迄の雪」とあるため、そこそこ長い期間において使用できる表現なのかもしれません。

また、やはり新潟県奥阿賀地域について記した文献には「(桜隠しは)旧の三月に降る雪、この雪で桜の開花が遅くなることか」との考察も確認できます。

なるほど、まさに桜の開花中に降って、その姿を隠してしまうというだけではなく、花の季節が訪れる頃に確認され、開花を遅らせてしまう雪との解釈もできるわけですね!

皆が待ち望む桜のつぼみのほころびを阻止し、遠ざけてしまうから「桜隠し」。

こちらのニュアンスもしっくりきますし、春を待ち望む人々の切実な想いが如実に表れているようで、また素敵です。

「桜隠し」という言葉自体に古き良き日本人の細やかな感性が織り込まれていると伝わるから、今私たちが突如耳にしても、何となく心を揺さぶられるのでしょう。

先日「令和」という新元号が発表されたばかりということもあり、日本古来の言葉の美しさや魅力が、改めて注目を集めつつある気もします。

良い言葉に親しむと心まで清しくなりますし、そういった意味でも語彙力を伸ばしたいなぁと感じましたね^^

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