Apple・iPhone 11 Proで撮影したという触れ込みのCM「雪合戦」のクオリティが、凄まじく高いです。
映し出されるのは雪合戦の模様ということで、言ってしまえば“遊び”なわけですが、迫力たっぷりのカメラワークと演出により、まるで大作映画を見ているような気分になりますね。
加えてBGMが壮大で、音楽そのものが物語性を帯びている印象すら受けます。
かなり著名な人物が制作に関わっていてもおかしくないと思うのですが、「雪合戦」の音楽は誰が担当しているのでしょう?
タイトルの付いた楽曲が採用されているのか等も含め、詳細を追いました。
CM音楽を手掛けた作曲家の情報をチェック!
リサーチの結果、今回のCM音楽を手掛けたのは、イギリス・ロンドン出身の作曲家/指揮者「ベンジャミン・ウォルフィッシュ(Benjamin Mark Lasker Wallfisch)」なる人物であることが分かりました!
5歳からピアノに親しみ、6歳から指揮を始めた彼は、ギルドホール音楽演劇学校・王立ノーザン音楽大学 (Royal Northern College of Music)とマンチェスター大学に学び、卒業後に指揮者としてイギリス内外での活動をスタートします。
その後、2004年には映画音楽作曲家デビューを果たし、ハンス・ジマー主宰のリモート・コントロール・プロダクションズに所属しながら、数々の作品を生み出していますね。
映画「IT イット」シリーズや「シャザム!」等の音楽を手掛けた作曲家とお伝えすれば、その功績をより理解しやすいでしょうか。
冒頭で“まるで映画のようなCMだ”との所感を述べましたが、なるほど今回のCMには映画音楽界の重要人物が関わっていたわけですね^^
なお今回のCMソングはベンジャミン・ウォルフィッシュが手掛けたCM用の“オリジナル音楽”であり、特段タイトルなどは付いていないようです。
これほど著名な人物がiPhone 11 Proのために一曲書き下ろしているということで、非常に贅沢な作りのCMといえるでしょう。
映像を撮った監督も凄い人物だった!?
更に深掘りしてみると、今回のCMで監督を務めたのは、アメリカの映画監督・俳優・スタントマンとして活躍する「デヴィッド・リーチ(David Leitch)」であることが判明しました!
デヴィット・リーチといえば、映画「デッドプール」シリーズや「ジョン・ウィック」シリーズ、「ワイルド・スピード/スーパーコンボ」の監督として知られる人物ですね!
これほどの大物に依頼を掛けていたとは、さすがAppleと驚くばかりです^^;
さて今回のCMはもともと「Snowbrawl」というタイトルで、わずか1分34秒の短編映像として制作されました。
しかしながらデヴィッド・リーチは短い時間の中にも魅力的な物語を創り込み、“雪合戦”をテーマに、主人公の若い女の子が兄と雪合戦を繰り広げてテディベアを勝ち取るという展開をドラマティックに表現したのです。
撮影自体も優秀なスタッフ陣をそろえ、アクション演技や適切な照明といった部分にも相当こだわりながら進められたそうですよ。
と言ってもiPhoneに搭載された3つのカメラの性能を存分に伝えるためか、撮影は本体のレンズのみを用いて実施されたといいますから、iPhoneのカメラはここまで進化を遂げたのかという素直な驚きも覚えます。
最高峰のスタッフがiPhone 11 Proを手にして本気で雪合戦を撮り、映画音楽作曲家が彩を加えれば、まさに一本の映画作品が仕上がるという事実がよく理解できました。
ちなみにAppleはショートムービーをマーケティングツールとして利用することが多く、有名な映画監督に同社の製品を使って短編映画を撮らせるのは今回が初めてではありません。
iPhoneで長編映画を撮影した例もあり、英文ではありますが、iPhoneで撮影された映画のリストまで存在していますよ!
今回紹介した「雪合戦」もCMという枠を超え、一つの映像作品として見どころのある仕上がりですよね^^

