メッセージ性・ストーリー性のあるMVが大好きなのですが、BTS「FAKE LOVE」の映像がとても衝撃的で、圧倒されてしまいました。
前衛的な雰囲気さえあるダークな世界観に加え、それを表現するに十分なメンバーたちの高いパフォーマンス能力。
とても美しくて、心を奪われますよね。
それにしても、この楽曲。
思わず深読みしたくなる歌詞やMV内の演出が多々あって、解説や考察が聞きたいというファンも多いようです。
そこで今回は、「FAKE LOVE」に込められたストーリーについて、紐解いてみたいと思います。
「FAKE LOVE」=「偽りの愛」
まずは、ストレートなその曲名についてです。
「FAKE LOVE」=「偽りの愛」というこの表現からのみでも、何となく不穏なものを感じずにはいられません。
続いて歌詞を読み進めてみても、愛する人に対して虚勢を張る余り、悲しくても嬉しいふりをし、つらくても強く振る舞う主人公の苦しい胸の内がさらされており、聞くものの心を締め付けてきます。
そして曲の中盤からは、結局人は完璧でなどいられないこと、弱点を全て包み隠してしまうなんて不可能であることが絶えず強調され、理想と現実の乖離から、主人公の心がだんだんと壊れていくさまがつづられています。
自分自身を消し去り、「君」のために美しい嘘をつこうとしたが、結局それは咲かせられない花を育てるように不可能&無駄な行為で、そこに相手を思いやる純粋な「愛」なんて存在していなかった…。
歌詞の趣旨は、このようなところですね。
う~ん、せつない。
相手への想いが強いがゆえに生まれた制御不能の感情に振り回され、最後には自分を見失ってしまうなんて、美しくも悲しいストーリーだと思います。
キーパーソンはジンとジョングク
当然のことながら、このような楽曲に添えられたMVの映像もまたダークです。
しかも単なる視覚的な演出だけでなく、過去のBTS楽曲MVで紡がれてきたストーリーを踏襲しつつ、今後にも余韻を残すような内容に仕上がっているんですよ!
これは、以前のBTS作品でも取り入れられている手法ですね。
さて、この事実を踏まえながら他作品との関連も考慮しつつ考察するに、今回のMVでキーパーソンとなっているのはジンとジョングクの二人で、暗い記憶に縛られるジンに対するジョングクの怒りや復讐心が、本作のコンセプトになっているものと思われます。
歌詞・映像共に人の心のダークな部分を浮き彫りにし、前面に押し出したものが、「FAKE LOVE」という作品の本質であり、魅力なのでしょう。
すべては偽りだった…。
この「嘘」というキーワードがそのまま、本作の根底に流れていると言えそうですね。
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