「流通科学大学(以下、流科大)」という学校をご存知でしょうか?
設立の背景が特徴的なことも相まって、一時は世間的にも注目された存在だと思うのですが、ここところは「地位が低下し、完全なFランク大学になってしまった」との評判が流れているようです。
詳しい実情を知りたくなってきたため、リサーチを進めました。
流通科学大学の偏差値は?
河合塾の「入試難易予想ランキング表」を参考に流通科学大学の偏差値をまとめると以下のようになります。
※スポーツ系、芸術系、医学、薬学、歯学、二部の学部・学科は含めていません。
大学名 | 学部 | 偏差値 |
---|---|---|
流通科学 | 人間社会 | 37.5~40 |
経済 | 37.5 | |
商 | 35~37.5 |
当ブログのFランク大学の基準②に流通科学大学は該当するため、世間ではFランク大学と呼ばれる可能性は高いです。
①BF(ボーダーフリー)の学部・学科を有する大学
②偏差値が37.4以下(35.0)の学部・学科(理系は除く)を有する大学
③「日東駒専」未満の大学
上記のいずれかに該当する大学は世間でFランク大学と言われる傾向にあります。詳しくはコチラを参照。
大学群にみる流科大の変遷
(※大学名をクリックすると個別のFラン判定記事にとびます)
姫獨は「神姫流兵(しんきりゅうへい)」という大学群に属しており、その内訳は以下のとおりとなっています。
神:神戸国際大学
姫:姫路獨協大学
流:流通科学大学
兵:兵庫大学
大学群自体のレベルは「摂神追桃よりも下」に位置するといわれていますね。
ただ流科大に関しては1988年の設置以降しばらく、関関同立に追いつけ追い越せという時代もあったんですよ!
実際に当時は摂神追桃よりも格上の産近甲龍と同時に受かった場合にも、流科大を選択する学生が少なくなかったといいます。
前述のとおり、近年は人気・難易度ともに下落傾向が顕著で「やはり流科大は大学群の分類どおり、摂神追桃よりも格下の大学」との認識が広まっていますけどね…。
なお産近甲龍が関東における日東駒専と同格といわれていますから、相対的にいえば「流科大 < 日東駒専」という図式が成り立ち、流科大は当ブログが掲げるFランク大学の条件③を満たすといえるでしょう。
流科大は企業系の学校だった!
実のところ流科大はダイエーの会長を務めた人物・中内 功氏によって設置された、企業系の流れをくむ学校なんですよ!
よって開校当初は優秀な生徒がそのままダイエーに採用される例も多くみられ、入学すれば大企業・ダイエーへつづく「黄金ルート」に乗れるとして、高い人気を誇ったわけです。
しかしながらほどなくダイエー自体が凋落したあおりを受け、流科大の強みも消えていってしまいました。
存在意義の根幹が弱まったことで受験生も減り、「日本一難易度が下がった大学」と揶揄されることもあるほどです。
ただこのような状況の変化は、言ってしまえば学校の本質からは離れた事象ですからね!
現在も流科大は企業系大学としての強みを生かし、流通・マーケティング関連の科目に注力しています。
経営や経済について学習することはもちろん、商品の開発から宣伝、消費者の心理に至るまで一貫して学ぶことができる点は「社会人として求められるスキルに直結する」として、在校生からも高く評価されていますよ^^
「幅広い学びを提供してくれるので、興味をもって授業に臨むことができる」「有名な外部講師が登壇するケースもあり、真剣に学問と向き合いたい人には最適な環境」といった声も上がっています。
やはり大学にまつわる背景に気をもむよりは、学校の本質を理解したうえで進学先を検討すべきでしょうね!
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