オリンピック、ワールドカップを観戦していてふと思ったのですが、スポーツにおけるフランス代表の選手って、黒人の割合が異常に高いと思いませんか?
フランスは白人国家ですが、チームの写真を見てみると、半数以上の顔ぶれが黒人で占められているようです。
もっと言えば、特に私の目に留まった国がフランスというだけで、欧州代表には少なからぬ黒人選手の姿が見受けられます。
これは、何か背景があってのことなのでしょうか?
代表選手から見える歴史的な背景
Notre équipe pour la Coupe du Monde 👊🇫🇷 #FiersdetreBleus #ListeDes23 pic.twitter.com/Wq2KGAYoQX
— Equipe de France (@equipedefrance) 2018年5月17日
このような状況には、フランスが行っていた「植民地政策」の歴史が深くかかわっています。
支配される側であったアフリカ諸国の人々は、現在においても、かつての「支配国」の言語を話せるケースがほとんどなんですよ。
そのため、「容易に移住できる」という状況が成り立っているわけですね。
これは、他の欧州諸国についても同じことです。
島国に住む私たちにはなかなか理解しづらいですが。
要は、言語の壁がないアフリカ出身の選手たちが移住を行い、黒人の身体能力は元来大変高いことから、新天地にてフランス代表というポジションを勝ち取った…という歴史的な根拠が存在するのです。
実は近いヨーロッパとアフリカ
欧州諸国とアフリカというと一見全く文化圏の違う場所のように思えるのですが、世界地図を眺めてみるとビックリします。
ヨーロッパとアフリカ大陸って、本当に「目と鼻の先」なんですよ!
特にスペインなんて、ジブラルタル海峡のすぐ下はもうモロッコです。
ですからヨーロッパを旅していても、街には黒人の方たちがかなりたくさんいるんですよね。
前述したような歴史的背景から言語の問題がないため、アフリカから「出稼ぎ」のためにヨーロッパへ渡る人たちも少なくないと聞きました。
サッカーに話を戻しましょう。
今回のフランス代表を見てみると、黒人が多いことはもちろん、私たちから見れば「フランス人」と思える選手も実はドイツ系であったりして、純粋なフランス人はほとんどいないんですよ。
古くは、「フランス最高の選手」と呼ばれたジダンも、アルジェリア移民の息子です。
海という明確な国境を持たない大陸の人々にとっては、「自国」の定義も私たちと少々異なるのかもしれませんね。
ただ、様々に複雑な背景を持つにしろ、その能力の高さによって「代表」を勝ち取った選手たちが在籍するフランス代表の強さは本物です。
今回のロシア大会においても、頂点が狙えるチームとの呼び声が高いですからね!
フランス代表の白人選手とアフリカ系の黒人選手の力が融合した「最強チーム」が、ワールドカップの舞台で大暴れすることは間違いないでしょう。
一方、日本代表に関しては様々な前トラブルもあり厳しい戦いが続くと予想されてはいますが、持てる力を最大限に発揮して、フィジカル・エリートを多数要する国々に立ち向かってほしいと思います!
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