90年代に一世を風靡した「WANDS」が再始動しました!
WANDSといえば1991年のデビューから2000年3月の解体(解散)まで、「もっと強く抱きしめたなら」「時の扉」「世界が終るまでは…」「錆びついたマシンガンで今を撃ち抜こう」等をはじめとしたコラボを含む16枚のシングルと5枚のオリジナルアルバムをリリースし、うち5枚のミリオンシングルと3枚のミリオンアルバムを放った伝説的バンドです。
その再結成を熱望する声は以前より途切れることがありませんでしたから、今回の知らせを耳にして、興奮を抑えることができないファンも大勢いらっしゃることでしょう。
しかしながら今回の再始動については、以前のWANDSがそのまま復活するわけではありません。
ボーカリストとして参加するのは上原 大史さんという新たなメンバーで、多くの方がWANDSのボーカルとして認知しているであろう上杉 昇さんではないのです!
待ちに待った復活劇に際して上杉さんが蚊帳の外とは、一体どういうわけなのか大変気に掛かりますね。
また現在の上杉さんは、何をなさっているのでしょう?
メンバーチェンジが繰り返されたバンド・WANDS
実を言いますと、WANDSはこれまでにもメンバーチェンジを繰り返しながら活動を続けてきた稀有なバンドです。
今回の再集結はWANDS「第5期」と位置付けられており、上杉さんがボーカルを務めていた期間は第1期(1991~1992)から第2期(1992~1996)に掛けてと、意外にも限定的なものになりますね。
なお脱退からずいぶん時間が経過した2016年、上杉さんは週刊誌の取材に対して「もう時効だから言いますけど、自分の中でWANDSは“やらされてる感”がすごくありました」という衝撃の告白をしています。
洋楽ならGuns N’ Roses、邦楽ならLOUDNESSに憧れ、デビュー前は鼻と耳のピアスをチェーンで繋ぐようなファッションを取り入れていた上杉さんにとって、売れ線のJ-POP路線を強いられることは苦痛でしかなかったというのです!
「WANDSの音楽性が自分に合ってなかった。それはもう最初から」と断言しているところをみるにつけても、上杉さんは「音楽性の違い」から脱退を決意したのでしょう。
こういった経緯から、今回の再始動に際しても上杉さんにはお声が掛からなかったか、誘いがあったとしても、上杉さんサイドが参加を固辞した可能性が高そうですよね。
上杉 昇の現在は?独自路線を貫いている!?
上杉さんは音楽に対する並々ならぬ情熱があればこそ、WANDSから離れることを決めたわけです。
それゆえ脱退後は全く路線を変えて、バンド活動やソロ活動に邁進していらっしゃいますね。
現在でも上杉さんは「上杉 昇」として自分のやりたい音楽を発信しつつ、ライブやイベントも精力的にこなしています。
2019年4月にファイナルを迎えた東名阪ツアー・追加公演の場においては「(楽曲の歌詞について)最近は書いても書いても次から次へと言いたいことが出てきます」と語っており、その意欲は全く失われていない模様ですね!
以下、上杉昇さんのWANDS脱退後の簡単な経歴です。
・1997年初頭、柴崎浩と共にWANDSを脱退
・1997年11月、柴崎浩とal.ni.coを結成
・2001年al.ni.co解散、自身のレーベルpojjo récord(ポジョ・レコル)を設立しソロ活動を開始
・2007年、猫騙というバンドを結成
・2009年、自身主催のライブイベント『Ja-palooza09』よりソロ活動を再開
#WANDS が再始動でタイムラインがざわついていますが、元WANDSのボーカル、上杉昇さんがやってるバンド、猫騙を見てみましょう。 pic.twitter.com/OcKbXJzFwM
— むかいさん (@mukai_sputnik) November 13, 2019
ちなみに上杉さんは先ほど紹介した週刊誌の記事において、WANDSでの活動を「アイドル時代」とまで揶揄していました。
この発言については、さすがのファンたちも「それほどまでにWANDSが嫌だったのか…」と、落胆の色を隠せませんでしたね。
「ここまで言ってしまうとは、さすがにWANDSの再集結は望めないか」「もしかすると脱退時、メンバー間に相当わだかまりがあったのかもしれない」といった憶測も流れました。
しかしながら最近の上杉さんは、自身のライブにてWANDSの楽曲を披露しています。
音楽性の違いから決別の道を選んだとはいえ、心底WANDSを嫌っているとか、自身の中から消してしまいたいという想いではないのかもしれませんね!
いつかまた、WANDSと共演を果たすといった可能性もゼロではないでしょう。
ともあれ、新たなメンバーとして加わる上原さんも非常に評価が高いボーカリストなので、いろいろなしがらみは捨てて、純粋に過去・現在・未来におけるWANDSの音楽を楽しみたいものです。
この記事へのコメント一覧
この記事へのコメントはありません。