岐阜市にある養豚場で、およそ80頭のブタが死んでいるのが見つかり、詳しい検査を行った結果、国内では平成4年以降、長らく確認されていなかった「豚コレラウイルス」が検出されました。

岐阜県は、死んでいたブタを含めてこちらの養豚場で飼育する610頭の処分を決定したということで、各種メディアでも大々的に報じられていますね。

それにしても、テレビやラジオで該当のニュースを耳にして初めて知ったのですが、「豚コレラ」は「トンコレラ」と読むんですね!

何となくですが、「ブタコレラ」だと思っていたので、少し驚いてしまいました。

う~ん、だけど「トンコレラ」って、何だか違和感を覚えてしまいませんか?

ブタコレラと発音するのは、間違いになってしまうのかな?

わざわざ音読みが採用された理由も気になりましたので、その真相に迫りました!

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音読みは、類似名称との混同を避けるため?

リサーチの結果、今回検出された「豚コレラウイルス」に関してはやはり「トン」読みが正しく、そのような発音を行う理由については、幾つかの仮説が存在していることも分かりました。

一つ目の説は、大変似通った名称を持つサルモネラの一種「ブタコレラ菌」と混同されるのを避けるためというものです。

実は、岐阜で問題となっている豚コレラは、人のコレラとは全く違う病気であり、豚やイノシシのみが掛かるものなんですよ。

逆を言えば、「人には感染しない」わけですね。

一方の「ブタコレラ菌」は人体にも影響を及ぼすものであり、それぞれの違いを端的にまとめると、以下のような感じになります。

豚コレラ (CSF)(トンコレラ)

かつては全国的に発生が見られたが、ワクチンの普及により減少し、平成4年を最後に今回まで発症例がなかった。

ウイルスによって豚やいのししが感染する病気だが、ヒトには感染しない。

なお岐阜のウイルスは、先月アジアで初めて感染が確認された「アフリカ豚コレラ (ASF)(アフリカトンコレラ)」とは形が違うと判明している。

ブタコレラ菌(Salmonella enterica subsp. enterica serovar Choleraesuis)

サルモネラの一種。

ヒトとブタの両方に感染性を持つ「菌」であり、サルモネラ感染症を引き起こす。

何とも紛らわしい呼び名を持つ両者ですが、並べて確認すると、全くの別物であることがお分かりいただけたかと思います。

確かにこれら2つの病気を混同することによる混乱を避けるため、「トン」「ブタ」というふうに明確に読みを分けているのかもしれませんね!

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外来のイメージを端的に伝える「音読み」

またもう一説には、豚コレラは明治期に入ってから初めて確認された「外国より侵入した家畜伝染病」であるため、より外来のイメージを明確にできる「音読み」が採用されたのではないかという見方もあります。

確かに海外からやってきたものや事象には、「音読み」を採用するのが常ですからね。

今回の豚コレラについても、訓読み(ブタ)ではなく音読み(トン)を当てはめる方が、理屈としてもとおっている気がします。

もちろん慣習的なものもあるのでしょうが、以上2つの仮説は非常に納得のいく内容であると、個人的には思いました。

とにもかくにも、豚コレラによるこれ以上の被害が発生しないことを祈りたいですね!

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