大島の沈没船:Googleマップ・グーグルアースで場所を調査!

大島の沈没船。Tik Tokに投稿された動画の中に、かなり気になる内容のものを見付けました。それが、こちらです。

伊豆大島にフォーカスしたマップが拡大しながら映し出されているのですが、最後の部分がとにかく衝撃的なんですよ。

何と海の中に、「沈没船」のようなものが確認できるのです!

パッと見ただけでも非常に立派なつくりの船みたいですよね…。

海の青さがフィルターのように邪魔をしますが、しっかりとその原形を留めているようにも感じます。

実際の現場にも沈没船は存在するのか、またそれは人々に認識されているのか、詳細に迫ってみました!

伊豆大島にまつわる「沈没船」のウワサ

動画を見る限り、問題の船は陸地のすぐ近くに沈んでいる模様です。

大型ですし、普通に考えて広く知られた存在だと予想したのですが、関連の記述は一切見付けることができなかったんですよね;

そこで更に詳しくリサーチを進めてみたところ、1965(昭和 40)年に日本の「明興丸」という船が伊豆大島沖にて米国船・アリゾナ号と衝突沈没し、死者・行方不明者18人を数える大惨事になっていたとの事実が判明したのです!

50年以上前の事故ではありますが、「伊豆大島」「船が沈没」という共通項を考えれば、動画に映った沈没船との関りも否定できませんね。

もしかするとマップ上の船は、こちらの「明興丸」なのでしょうか?

大島の「沈没船」は実在しない?

しかしながら事故の記録を読み解くと、明興丸は「大破した」まま米国船に放置されたといいます。

それにしては沈没船の姿はきれいすぎますし、50年余りという長年の経年による劣化も全く感じさせないんですよね…。

しかも、陸地のすぐそばという水深が浅い場所にとどまっている割には、相当な高さのある大型船のように見受けられます。

事実を冷静に検証していくと、「動画の沈没船=明興丸」と考えるには不自然な点が多すぎるんですよ!

というか、この推測は間違いであると断定してよいでしょう。

そうはいっても明興丸に限らず、やはりこれだけの大型船が陸地から離れていない地点に沈んでいるとは考えにくいです。

上のあたりには複数の小型漁船が普通に停泊していますしね^^;

よって「このような船は存在するわけがない→沈没船はマップ上のバグである」との見解で、ほぼ間違いないでしょう。

動画を閲覧した人たちの考えも、こちらで一致しているようですよ!

Googleマップは全て実際の画像を利用しておらず、CG(コンピューターグラフィックス)も使われています。

一説では半分が実写で残りの半分はCGとも言われていますので、実写とCGを組み合わせる際に何らかの不具合が発生したのだと思われます。

ただ、明興丸の事故はまぎれもない事実なわけですし、このバグのせいで過去の悲しい記憶を思い起こしてしまう人たちがいないとも限りませんよね。

何となく空恐ろしい感じもしますし、「偶然このようなものが表示されてしまった」といわれても、個人的には後味の悪さが残ります。

面白おかしく騒ぎ立てられることを防ぐためにも、バグならバグで早期に改善してほしいです;

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