2012年に結成された山陰発のピアノPOPバンド、「Official髭男dism(オフィシャルヒゲダンディズム。以下、ヒゲダン)」。
彼らのメジャー3作目となるシングル「Pretender」が、ストリーミング首位を独走し続けるほどに話題を呼んでいます。
Official髭男dism – Pretender の動画(YouTube)はコチラ
映画「コンフィデンスマンJP」の主題歌に起用されていることもあり、同楽曲に心奪われている方も多くいらっしゃると思いますが、一部より「正直、タイトルの読み方がよく分からない」との声も上がっているようです。
ローマ字の感覚で読めばプレテンダーかな?とは感じるものの、確信が持てませんよね。
というわけで今回は「Pretender」という単語の読み方と意味について、詳しく解説を加えることにしました^^
「Pretender」の読み方&意味を紹介!
結論から申し上げますと、Pretenderは「プリテンダー」と発音する英単語です。
プレテンダーではありませんから、うっかり間違えないように気を付けたいですね。
さてこちらの単語には、
1.ふりをする人、装う人、詐称者
2.王位をねらう者、(不当な)要求者、主張者
といった意味があります。
いずれの意味合いも余り好ましいものとは思えませんが、おそらくヒゲダン版Pretenderは「1」の用法に当てはまるのではないでしょうか?
ヒゲダン版Pretenderのニュアンスを考察!
Pretenderという単語は、洋楽の歌詞に割と頻繁に登場します。
曲のタイトルそのものが、Pretenderという作品も多いですね。
私が思うに、Pretenderは「恋の駆け引き」等に絡めやすい語句なんですよ!
繊細な心の動きを、端的に表現しやすいとでもいいましょうか。
「ふりをする人」という意味を持つことから「何も知らないフリはもうやめて」「本当はその気がないのに、思わせぶりだね」「僕は感情を押し殺し、うまく取り繕っているんだ」といったニュアンスのフレーズに、よく使用されている気がします。
「詐欺者」というよりは、自身の感情に嘘をつかざるを得ない状況にある人物のせつなさ・苦しみといったものが強く伝わってきますよね。
なおヒゲダン版Pretenderの歌詞に目をとおすと、冒頭に「ひとり芝居」というワードが登場します。
ひとり芝居とはストレートに「登場人物が一人だけの芝居のこと」を指しますが、これが転じて「自分の思い込みだけでいろいろな言動をとること」という意味合いも持っているんですよ。
彼女への想いが大き過ぎる余り、一人でいろいろと考えあぐねてしまって苦しい。
それなら芝居をするように、内にある感情は押し殺し自分を装って(ふりをして)しまった方が楽だ…といった複雑な心模様が、「Pretender」というタイトルに凝縮されている気がするのです。
そう考えると、Pretenderという単語は辞書どおりの意味では何となく嫌な感じの表現に感じてしまますが、その実はなかなか奥深い言葉であるともいえるでしょう。
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