公園騒音の苦情クレームはどこに言えばよい?窓口を紹介

私たちの周りには様々な音があふれていますが、近年、“公園がうるさい”という声が増えてきているようです。

具体的には、「子どもの遊びの声がうるさい」「お年寄りのラジオ体操の音が耳障り」「公園にある池のカエルの鳴き声がやかましい」など。

これまで余り問題にならなかった音が原因となっているのが特徴のため、“住民同士の人間関係の希薄化”に起因するものという見方もあるようですが、当事者にしてみれば、とにかく事態を改善したい…という一言に尽きるでしょう。

逆に公園で遊んでいた子どもや親から“こちらの方こそ被害者だ”との不満が寄せられるケースもあるらしく、ともすれば大きなトラブルに発展しそうですが、公園騒音に絡む苦情・クレームを抱えている場合、どこへ連絡を入れると良いのでしょうか?

苦情クレーム受付窓口や問い合わせ先などを調べてみました。

公園騒音の窓口を押さえよう!

結論から申し上げますと、公園騒音に絡む苦情・クレームは、“各地の自治体”に届けることとなります。

例えば愛知県の安城市役所は、“ほぼ毎日、小・中学生が公園の高架下で、硬いボールを思いっきり高架の柱や壁、アスファルトにぶつけて騒音を出して騒いでいる。窓を閉めていても、かなり大きな音で聞こえ、非常に迷惑している。一度、騒音のレベルを測ってほしい。また学校にも見回りをもっときちんとして頂き、該当生徒へボールの音や叫ぶ声で大変迷惑していることを伝えてほしい。市としても、高架下に立ち入れ無いように対応をお願いしたい”という趣旨の市民の声に対して、以下のような回答を示し、対応を行っています。

〇公園からの騒音について 愛知県安城市の場合 ※自治体の対応一例
・高架下の利用制限については、ご指摘のあった公園は高架下についても公園として使用しているため、立入制限やボール遊びを禁止することはできない。ただし、騒音や大声など近隣の皆様への迷惑行為が認められる場合は、その都度、看板による注意喚起を図るなどして、利用者のマナー向上の啓発に努める。
・騒音の測定については、公園利用における音が法律の規制の対象ではなく、測定数値により利用の制限ができないことから、測定の実施は考えられないため、ご理解をお願いしたい。
・学校へは教育委員会を通じて、今回のご意見の内容について、伝えさせていただいた。

出典:公園からの騒音について|安城市

声を届けても、自治体として“できること”と“できないこと”は当然あるようですが、注意喚起を図る看板の設置や教育委員会への伝達など、具体的な対策が講じられていますね。

ちなみに自治体における公園騒音の窓口は、建設局・公園緑地課・公園事務所・環境政策課などになる模様。

中には市が設置する“ご意見箱”のようなものに届いた意見に対し、市長が直接返事をしているケースも見られました。

いずれにしても、まずはお住まいの地域の自治体ホームページなどに目をとおし、具体的な連絡先を確認してみてください。

多くの自治体は電話・ファックス・メール(お問い合わせフォーム)など、複数の連絡手段を提示しているはずです。

騒音問題の解決に向けて

ペットの鳴き声や人の声といった、日常生活に伴って発生する「生活騒音」は、人が活動している以上、完全になくすことはできません。

立場が変われば、お互いが加害者になったり、被害者になったりする可能性もあります。

生活騒音を法律や条例で規制することは日常生活に制限を加えることにつながるため、一律的な規制には馴染みにくいという事情も、問題の解決を難しくしていると言えるでしょう。

そのため、一人ひとりがモラルや地域のルールを守るように気を付けて、お互いに相手の立場に立ち、思いやりの心を持って行動することが、まずは重要になります。

とりあえずは騒音問題に巻き込まれても、感情的にならず、相手の話を謙虚に聞き入れて、相手の立場から改善できるところはないか、検討したいですね。

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