2000年頃から2010年代に数々のヒット曲でミリオンセラーを連発し、若い層から圧倒的な支持を受けていた歌手の浜崎あゆみさん。
ソロアーティストとしてのCD総売り上げ枚数は歴代1位で、1999年から15年連続でNHKの紅白歌合戦にも出場しています。
最近は昔ほどの勢いは無くなったものの、カラオケでの人気はまだまだ衰えておらず、今でも定番曲として歌われる事が多いようです。
ただ、2003年12月に発売されたミニアルバム収録の「Memorial address(メモリアルアドレス)」という曲がなぜかカラオケでは配信されていません。
ファンの間では「浜崎あゆみのカラオケにない曲」としても有名なようです。
シングル曲ではないのでヒット曲に比べると影は薄いですが、なぜ浜崎あゆみさんの「Memorial address」はカラオケで配信されていないのでしょうか?
今回はその理由について調べてみました。
「Memorial address」はどのような作品?
浜崎あゆみさんが2003年末に発表した待望のミニアルバム、「Memorial address」(メモリアルアドレス)。
その収録楽曲は、パナソニックのCMソングであった「Angel’s Song」や、「Because Of You」、Ayu Ready?のテーマソング「Greatful Days」、コーセーヴィセCMのソング「Ourselves」、ドラマ・高原へいらっしゃいの主題歌「Forgiveness」、恋するハニカミ!のテーマソング「No Way To Say」など、非常に豪華なラインナップです。
その中においてアルバムのタイトルにもなった「Memorial address」が、浜崎あゆみさんにとって非常に重要な位置づけの作品であったことは、想像に難くありません。
実際、同楽曲のミニアルバム内での扱いも特別で、ボーナストラックとして収録されているほか、なんとMemorial addressの歌詞はライナーノーツ(解説や歌詞が記載された紙、冊子)に記されていないのです。
ちなみに、ミニアルバムの説明文に目を移したところ、Memorial addressとは“追悼の意”という意味を持ったワードなのだとか。
追悼とは、死者の生前をしのんで、悲しみにひたること。
なるほど歌詞に耳を傾けてみても、永遠の別れといった表現が聞こえてきて、Memorial addressが深い悲しみをたたえた作品であることが伝わってきます。
各種SNSなどをチェックしてみても、こちらの曲を聴き、亡くなってしまった大切な方を思い出したという方が大勢いらっしゃるようですね。
カラオケで配信されない理由とは…?
アルバムのメインとなるタイトル曲でありながら、歌詞をまとめることすらされていない、Memorial addressという楽曲。
発表当時のインタビューなどを紐解いてみると、同楽曲は浜崎あゆみさんが、自分に向けて歌った作品だ…という趣旨の説明が見受けられます。
楽曲中で追悼されている方が誰なのか、はっきりと分かるソースを見付けることはできませんでしたが、Memorial addressは浜崎あゆみさんが心から大切に想うどなたかに向けた、追悼歌ということのようです。
それだけに思い入れが非常に強く、カラオケなどで誰かに歌ってほしくないほど、大事にしたい作品なのでしょう。
歌詞がないという点を鑑みても、言葉ではなく、気持ちで紡ぎ出した楽曲なのかも知れません。
ファンの間で名曲と名高いMemorial addressですが、浜崎あゆみさんがどのような気持ちでこの曲を作り上げ、また歌唱したのかという点にまで想いを馳せてみると、更に奥深い魅力を味わえる気がします。
カラオケで配信してほしいという声も後を絶ちませんが、配信されていないという事実もまた、Memorial addressがどれほど特別な一曲かということを物語っていますね。
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