明治製菓のCM冒頭に共通して流れる、「メイジ!」という女性の声が気になります。
ピコンという効果音の後、「meiji」というロゴとともに一瞬挿入されるだけなのですが、非常に耳に残り、“あ、明治製菓のCMが始まるな”と反射的に脳が認識している感じがしますね。
メイジというたった3文字を読み上げるだけで、しっかり爪痕を残す声というのもなかなかありません。
社名を読み上げている女性は、一体何者なのでしょう?
有名な声優等なのか知りたくなったので、リサーチを進めました。
重要な「サウンドロゴ」の役割
そもそも今回ピックアップした「メイジ!」のように、CM上でロゴの表示と併せて企業名・ 商品名・短いキャッチコピー等の音声及び強い印象のサウンドを流す宣伝手法は、「サウンドロゴ」と呼ばれるものです。
聴き慣れた音響を加えることにより、テレビ画面を眺めていない人にもアピールすることができる優れた手法として、数々の広告で取り入れられていますね。
たった数秒間というわずかな時間で消費者・顧客の注意を強く引きつけ記憶されることを狙ったサウンドロゴは、企業や商品の象徴であると捉えることもできるでしょう。
それゆえよりキャッチーに仕上がるよう、様々な工夫が凝らされているわけです。
さて明治製菓は、大正の初めに起源をもつ非常に歴史の長い会社です。
それゆえブランドロゴやサウンドロゴも、時代に合わせて変化してきました。
現在使用され、今回のCM冒頭にも登場する「meiji」の字体は、2009年4月に明治製菓株式会社と明治乳業株式会社が経営統合をしたことを機に制定された、明治グループのブランドマークです。
ふくよかで柔らかな書体と親しみのある小文字を使用することにより、「食と健康」の企業グループらしい明るさと、お客様一人ひとりとのあたたかいつながりを表現したそうですね。
「iji」の造形には、人々が寄り添い支えあう姿を託しているといいます。
サウンドロゴについても、同じ2009年のタイミングで刷新されていますよ。
言われてみればという感じですが、以前は明治の発音も「メイッジ!」のようなニュアンスでした。
声の持ち主を特定!
では最新版・meijiサウンドロゴの声をどなたが担当しているかというと、リサーチの結果、声の持ち主は浅井 麻里さんであることが分かりました!
浅井さんご本人が公式サイトで明かしておりますので、間違いありません。
浅井さんは1978年9月22日山梨県生まれで、“ヴォーカリスト&ヴォイスメーカー”として活躍していらっしゃる女性です。
声優というのも、ちょっと違う感じですね。
浅井さんはピアノ講師の母とオペラ歌手の叔父叔母という音楽的環境の中で育ち、長らくクラシックを中心に学んでいらっしゃったようですが、洗足学園大学音楽学部作曲科シンセサイザー専攻(現洗足学園音楽大学音楽・音響デザイン科)に入学してからは、より枠にとらわれない音楽に親しむこととなりました。
大学在学中に才能を見いだされ、亀渕 友香女史にヴォーカルを師事。
安全地帯・井上 陽水のアレンジャーである星 勝氏のもと、音楽活動を開始します。
現在はフリーとして、CMヴォーカル・バックコーラス・ナレーション・コーラスアレンジ・ヴォイストレーナー等を中心に活動を続けていらっしゃいますね^^
その表現力豊かなヴォーカルと声色は多くの企業の目に留まっているようで、浅井さんご本人も自らの声を「CMでもお馴染み あんなところの声やこんなところの声もやってます(´▽`)」と紹介しています。
meijiの他には「レ、レ、レイ~ク♪」「クイックルワイパ~」「かおりがついたよ かおりムシューダ♪」といったサウンドロゴも、浅井さんが歌唱を務めていますね。
浅井さんの声は、私たちの日常生活にすんなりと溶け込んでいるわけです。
その興味深い活動の様子については各種SNS等でもチェックすることができますから、この機会に是非目をとおしてみてください!
この記事へのコメント一覧
十朱幸代さんの声に酷似していたので気になってました。