意味が分かると怖い話・通称“意味怖”が好きで、オカルト系のサイト等を通じてよく目をとおしているのですが、最近「不気味な雰囲気は伝わるけれど、結局意味が分からない」と、首を傾げてしまうエピソードに出会いました。

具体的には、「俺にはミュージシャンを目指している彼女がいる」というくだりから始まる意味怖です。

関連の情報を得るためSNSを調べてみると、どうやらTwitterで結構話題になっているらしく、やはり少なくない数の読者が「物語の真意を理解できない」とモヤモヤしている様子ですね;

そういったわけで今回はネット上に寄せられた意見を参考にしながら、「俺にはミュージシャンを目指している彼女がいる」の意味怖は一体何が怖いのか、自分なりに考察してみました。



キーワードは「髪の色」!

さて問題の意味怖は、語り部の彼女がミュージシャンを目指しているという前置きから始まり、「そんな彼女が最近髪色を明るいピンクに染めたんだが、俺は似合ってたので特に何も言わなかった」といった具合に展開していきます。

なお髪色はその後連続で、「赤→黒→青→赤→青」の順番に変わっていったそうです。

途中、日本人の地毛に近いと思われる“黒”が一度入りますが、後は“赤”“青”といった通常は余り染めないだろうというカラーが繰り返し登場していますね^^;

ここで語り部は彼女に対して、「次は何色に染めるんだ?」との質問を投げかけます。

すると彼女は嬉しそうに、「黒に戻すんだ」と答えました。

続く「そのときはなにもきづかなかったがすべてをりかいしたときおれはにげだした。」という文章で、物語は閉じられますね。

余り長い話ではないものの、その大部分が「髪の色」の話題に終始しているところをみると、こちらが謎解きの鍵になっている点は間違いないでしょう。

また同じ色が繰り返し登場する点は、色自体が何らかの意味を含んでいることを暗示している気がします。

後は物語のオチが、すべて平仮名で表記されている点も不自然ですよね…。

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髪を染めたのは一体誰…?

併せて注目すべきは、冒頭の「彼女が最近髪色を明るいピンクに染めた」という文章です。

こちらの一文は、何の疑いもなく「彼女が“自分の”髪を染めた」と受け取ってしまいがちですが、「彼女が“俺の”髪色を変えた」とも解釈できないでしょうか?

彼女はミュージシャンをしているということで、読者は「奇抜な髪色をしてもおかしくないよね」という観念にとらわれますが、この書き方であれば「髪を染めたのは(染められたのは)語り部の方」としても文章が成り立ちます。

そして髪色については多くの方が、「それぞれの色が人生の段階を表している」と推察していますね。

赤はそのまま“赤ん坊”、黒は生まれ持った髪色で過ごす“子ども”、青は血の気が引いた“死亡時”といった具合です。

この点に、「語り部は彼女によって髪色を変えられてしまった」という話を付け加えてみましょう。

語り部は赤ん坊として生まれ、子どもに成長し、そこで命を奪われてしまいました。

人が生まれ死ぬのは自然なことなので、特段気にも留めていませんでしたが(=俺は似合ってたので特に何も言わなかった)、再び赤ん坊として生まれ、彼女の手で殺されてしまいます。

おそらく彼女は悪魔的な・魔女のような存在で、パートナーをいたずらに転生させてはその命をもてあそび、「生かす→殺す」の“ゲーム”を楽しんでいるのでしょうね…。

最後に彼女は嬉しそうに、「黒に戻すんだ」と宣言します。

この一文からは「また子どもに戻して、殺してやろう」という、彼女の不気味なたくらみを読み取ることができますね。

最後が全て平仮名で記されているのは、語り部が子どもに戻ってしまった暗示であると推察します。

もちろん他にも解釈ができるかもしれませんが、このように考えてみると、なるほど恐ろしい話ですよね。

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