「1巡目9位指名」とは?意味やNBAドラフトの仕組みを解説!

米プロバスケットボール・NBAのドラフト会議が20日午後7時(日本時間21日午前8時)からニューヨークのバークレイズセンターで行われ、ゴンザガ大・八村 塁(はちむら るい・21)選手が1巡目9位にて、ワシントン・ウィザーズから指名を受けました。

日本人選手がNBAドラフトで1巡目指名されるのは、史上初となる快挙です!

私自身はNBA事情に明るいわけではないものの、ニュース速報が流れましたので、今回の件がどれほどの偉業か肌で感じることができましたね。

それにしても一連の報道を眺めながらふと疑問に思ったのですが、「1巡目9位」とは一体どういうことなのでしょう^^;

プロ野球等の感覚でいえば、1巡目指名の選手は当然全員が1位だと思うのですが…。

詳細が気に掛かりましたので、リサーチを進めました。

八村 塁の略歴を紹介!

その前に、八村選手自身に関しても基本情報を押さえておきましょう。

八村選手は1998年2月8日・富山市生まれで、ベナン人の父と日本人の母を持つハーフです。

富山・奥田中時代にバスケットボールを始め、宮城・明成高から米ゴンザガ大へ進学しました。

203センチ・104キロと、体格的にも恵まれていますね^^

今回のドラフトにおいて、NBAサイドが前例のない高評価を下した点も頷けるというものです。

なおNBAのドラフトで日本人が指名を受けること自体、81年にウォリアーズから8巡目(全体171位)指名された岡山 恭崇さん以来2人目で、契約すれば初になるのだとか!

またプレーすれば田臥 勇太さん・渡辺 雄太さん以来、日本人3人目として名を連ねるそうで、まさに歴史的な指名であるといえそうですね。

ドラフトのルールをチェック!

では本題に戻りましょう。

NBAドラフトのルールにおいて、指名を受けるのは計60人です。

ドラフトには全30チームが参加し、1位から30位までを1巡目指名・31位から60位までを2巡目指名として、合計で60人を指名するという流れですね。

戦力の偏りを防ぐため、指名順位はプレーオフに進出できなかった14チームが参加する「ロッタリー(抽選)」を通じて決定します。

上位4つの指名順は抽選で決め、残りをレギュラーシーズンの勝率が低い順に割り当てていきますよ。

ちなみに今回の場合、抽選は5月に行われ、ペリカンズが全体1位指名の権利を獲得していました。

そして1巡目の15位以降及び2巡目は、レギュラーシーズンの勝率が低い順に指名できるというシステムです。

ここまで説明するとお分かりかもしれませんが、NBAドラフトにおける1巡目9位の選手とは「全チーム中、9番目に指名権利を有すチームが指名した選手」を指すわけですよ!

そういったわけでもっと平たく言うなら、エントリーしたすべての選手の中で9番目に高く評価されたのが八村選手だということですね^^

なおNBAのドラフトには「アーリーエントリー」という特別な制度も存在します。

もともと大学4年生か22歳に達した選手であれば自動的に指名資格を得られるのですが、ドラフト60日前までに申請すれば、22歳に達していなくても指名対象になるというのがアーリーエントリーで、現在大学3年生の八村選手はこちらの制度を利用してエントリーを行いました。

規格外の才能と若さを備えた八村選手が今後どのように羽ばたいていくのか、非常に楽しみですよね!

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