グランメゾン東京でシェフが帽子を被らないのはなぜ?普通なの?

木村 拓哉さん主演のTBS系ドラマ「グランメゾン東京」(日曜午後9時)の視聴率が、好調に推移しているようですね^^

同作は木村さん演じる、パリで開店したフランス料理店で2つ星を獲得するも慢心や事件によって店も仲間も失ってしまった天才シェフの尾花 夏樹が、鈴木 京香さん演じる早見 倫子と出会い、3つ星レストラン「グランメゾン東京」を作ろうと奮闘する姿を描く大人の青春ストーリーです。

SNS等をみると、視聴率のみならず内容的にも非常に高い評価を得ているようで、多くの方が「グランメゾン東京」に夢中になっている様子がうかがえました。

その一方で、Twitterを中心に「グランメゾン東京のシェフ・コックたちが、“コック帽”を被っていない点が気になって仕方ない」との指摘が相次いでいます。

帽子を被らなくて良いのか疑問というよりは「グランメゾン東京の料理人たちが帽子をかぶっていないのは、衛生的にいかがなものか。自分なら、そのような意識の低い店で食事をしたくない」「厨房で帽子を被らないなんて、髪の毛が落ちそうで気持ちが悪い」といった具合に、明確な嫌悪感を示すコメントが複数寄せられている印象です。

なるほど一般的にも「料理人は厨房で必ず帽子を着用している」とのイメージが定着していると思うのですが、どうしてドラマではそのように描かれていないのか、気になりますね。

実際の現場では、帽子を被らないケースも見受けられるのでしょうか?

そもそも「コック帽」とはどういったもの?

フランス料理のお店にはカフェ・ビストロといった様々な形態がありますが、中でも「グランメゾン(grand Maison)」は最高級の料理店であることを指します。

それほどの店に務める料理人が帽子を被っていないのは余りにも不自然だし、ドラマのストーリーが良いだけに、細かい部分が悪目立ちするというのが、多くの視聴者の意見ですね。

なお問題の“コック帽”については、フランスの料理人アントナン・カレームが客の被っていた高さのある白いシルクハットを気に入り、厨房でも同じような帽子を着用したことが起源とする説があります。

そのほかにも別のシェフが身長の低い自分に威厳を持たせるため愛用したとか、様々なエピソードがありますが、やはり現在コック帽が定着している意義は「衛生面」によるところが大きいでしょう。

高さのあるコック帽は熱がこもらず蒸れないため、料理に髪の毛や汗が流れ落ちることを防ぎますし、やはり客の視点でも、帽子を被っている様子を見ると安心感がありますよね。

帽子を被らない料理人が増えている!?

コック帽を被ることは、衛生面や職場環境を清潔に保つうえでも、大事な役割を果たしていると理解できました。

しかしながらコック帽はヘルメットのように、着用を義務付けられているものではありません。

それゆえ「ドラマでは演出の都合上、ルール違反は承知の上で、仕方なく帽子を被っていないのでは?帽子があると出演者たちの顔がよく見えないし、見分けも付きづらい」と予想する声がありますが、調理の現場で帽子が必須というわけではないということです。

実際に最近はある程度格式の高いレストランでも、帽子を被らない料理人は増えているといいます。

ある種、そういうトレンドのようなものが存在すると捉えることもできるでしょう。

ただ帽子を被らない料理人が悪というわけでもなく、そういう習慣がないだけで、髪を整え無香料のジェル等で固めるなど、各々で工夫を凝らすケースはあるみたいですね。

そう考えると、グランメゾン東京の現場にコック帽が採用されなかったのは「ドラマという性質上、視覚的に考えて帽子がない方が良いし、最近は帽子を被らない料理人も増えているので、それに倣った」程度の理由と理解できる気がします!

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