「ごんべさんの赤ちゃん」という童謡・遊び歌の歌詞で「ごんべさんの赤ちゃんが風邪引いた・・・そこであわてて湿布した」とありますが、なぜ風邪の赤ちゃんに湿布を貼るのでしょうか?
今回はなぜ湿布を貼ったのか、歌詞の意味や考察、元歌からの解釈などを調べてみました。
湿布の由来は元歌の「camphorated oil(樟脳油)」
「ごんべさんの赤ちゃんが風邪引いた」という歌は、アメリカ民謡の「ジョン・ブラウンの身体(亡骸)」が元となっています。
この曲は南北戦争の英雄ジョン・ブラウンに関連する歌であり、その後「John Brown’s baby」というタイトルのスカウトソングとして再構成されました。
元歌には戦争の歴史や感情が込められており、アメリカの人々の微妙な心情を反映しています。
しかし、日本ではその深い背景や歴史的な意味に触れずに、楽しく明るい歌として広まっています。
「ごんべさんの赤ちゃんが風邪引いた」の歌詞に登場する「しっぷ」は、元の歌詞の「camphorated oil」(樟脳油)が「湿布」に変更された表現です。
樟脳油は経済用語として「カンフル剤」として使用され、一般的に貼り薬や塗り薬として使われます。
風邪をひいた時に胸部に塗ることで呼吸が楽になる効果もあります。
歌詞の中で「しっぷ」が同様の使われ方をしていることが分かります。
別の解釈も紹介!
「ごんべさんの赤ちゃんが風邪引いた」の歌詞は、ごんべさんの子供が風邪を引いたというシンプルな内容です。
しかし、この歌詞の解釈には個人の感じ方や捉え方によって異なる可能性があります。
一つの解釈としては、ごんべさんがおっちょこちょいであることを面白おかしく表現している歌詞であると捉えることができます。
ごんべさんは風邪の対処法を知らずにあわてて湿布をしてしまったという描写があります。
この部分から、ごんべさんのおっちょこちょいさや間抜けさが歌詞に込められているのかもしれません。
また、歌詞のニュアンスや表現については、歌がアメリカ民謡から日本に伝わる過程で変化したことも考慮する必要があります。
原詩には英雄である「ジョン・ブラウン」が登場しますが、日本ではその部分が省かれ、「ごんべさん」という名前が使われています。この点に関しては、少し歯がゆさを感じるかもしれません。
まとめ
「ごんべさんの赤ちゃんが風邪引いた」という歌の歌詞は、アメリカ民謡が元となっていますが、日本ではその一部が変更されて広まりました。
歌詞の解釈には個人の感じ方や捉え方によって異なる可能性がありますが、ごんべさんのおっちょこちょいさや間抜けさが面白おかしく表現されているのかもしれません。
先ほど紹介したように、この歌詞はアメリカ民謡が元となっており、日本で広まる過程で一部の表現が変更されています。
元歌は深い戦争の歴史を持つ曲ですが、日本での解釈や表現はかなり変更されており、なぜそうなったかは不明です。
注意点として、歌詞には微妙なニュアンスが込められており、他にも異なった解釈が存在するかもしれませんので、今回紹介した内容はあくまで参考程度にとどめておいてください。
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