数年前の話にはなるのですが、関西の大学で教鞭をとっている知人が「教授の待遇でいえば、この辺りでは桃山学院大学が一番良い」と言っているのを聞いたことがあります。
すなわち優れた教育者が集まりやすい環境なのだと理解したものの、同校の評判は決して良いものばかりではありません。
「簡単に入学できるFランク大学」とも耳にして、実際的な難易度が気にかかりましたので、詳細を調べてみました。
桃山学院大学の偏差値は?
河合塾の「入試難易予想ランキング表」を参考に桃山学院大学の偏差値をまとめると以下のようになります。
※スポーツ系、芸術系、医学、薬学、歯学、二部の学部・学科は含めていません。
大学名 | 学部 | 偏差値 |
---|---|---|
桃山学院 | 国際教養 | 40 |
社会 | 37.5~45 | |
法 | 42.5 | |
経済 | 42.5 | |
経営 | 42.5~45 |
当ブログのFランク大学の基準①②に桃山学院大学は該当しません。
①BF(ボーダーフリー)の学部・学科を有する大学
②偏差値が37.4以下(35.0)の学部・学科(理系は除く)を有する大学
③「日東駒専」未満の大学
上記のいずれかに該当する大学は世間でFランク大学と言われる傾向にあります。詳しくはコチラを参照。
「摂神追桃」の最低ランク?
(※大学名をクリックすると個別のFラン判定記事にとびます)
桃山学院は関西私学をくくった「摂神追桃(せっしんついとう/せっしんおうとう)」という大学群に属しています。
率直に言って関西圏でも余り知名度の高い大学群ではありませんが、その内訳は以下のとおりですね。
(摂)- 摂南大学 (大阪府寝屋川市)
(神)- 神戸学院大学 (兵庫県神戸市中央区)
(追)- 追手門学院大学 (大阪府茨木市)
(桃)- 桃山学院大学 (大阪府和泉市)
ざっくりとした難易度は「産近甲龍よりも下位」で、4校の序列は大学群の並びと同じ「摂南大学 > 神戸学院大学 > 追手門学院大学 > 桃山学院大学」との認識が広く定着しています。
ちなみに関東の大学群を引き合いに出せば「産近甲龍=日東駒専」で、それより下に「摂神追桃=大東亜帝国」がくるといわれていますから、桃山学院は日東駒専未満の難易度と判断することができ、当ブログが掲げるFランク大学の条件③に当てはまるものと結論付けます。
近年は摂神追桃の難易度が底上げされてきたとの見方も出ているのですが、これまでのイメージも含め、桃山学院がFラン認定されるケースは多いかもしれません。
企業は正当な評価を下してくれる?
さて、桃山学院大学は大阪府和泉市にキャンパスを持つ私立大学です。
5学部(国際教養、社会、法、経済、経営)と大学院に4研究科(文学、社会学、経済学、経営学)を有していますね。
英文表記は「St.Andrew’s University」といい、明治時代に来日したイギリス人宣教師の活動にルーツを持つ大学らしく、学内には英国調デザインの建物がズラリと並びます。
教室棟の他に聖トマス館・聖アンドレ館・聖バルナバ館などがあり、設備的な面は非常に良いとして在校生にも好評ですよ^^
しかしながら冒頭にもお伝えしたとおり、桃山学院の世間的なイメージは余り良いとはいえません。
ただ滑り止めで入学した学生からも「国際的な視点を絡めつつ、興味深い学びに触れることができる」「設備面も含め、大学からのサポートは充実していると思う」といった口コミが聞かれます。
教授陣の待遇が良いという評判からもうかがえるように、学校改革という視点は強く持ち合わせている大学なのでしょう。
そういった経営が功を奏したのか、桃山学院は「価値ある大学2018年版」の「企業の人事担当者から見た大学のイメージ調査」で、大阪府に所在する私立大学では10位という高評価を得ているんですよ!
別途調べたところ、大阪府の私立大学は60を超えるといわれていますので、これは非常に優秀な結果です。
やはり一定の規模を誇る企業の採用は何となくのイメージではなく、学生の本質を見抜いているのだと感じますね^^
進学先を検討する際も同様に、フラットな評価で大学の現状を見極める力が求められるのではないでしょうか。
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