エクステンデッド版とは?劇場版やディレクターズカットとの違いを解説!

映画のDVDやブルーレイには、視聴者に新たな視点や深みを提供するための異なるバージョンが用意されています。

通常の劇場版に加えて、エクステンデッド版(Extended Cut)とディレクターズカット版(Director’s Cut)などをよく見かけます。

有名な映画だと「ジュラシック・ワールド」や「ダヴィンチコード」「天使と悪魔」「ワイルドスピード」「ファンタスティック・ビースト」「ミッドサマー」などに通常版、エクステンデッド版、ディレクターズカット版があります。

ディレクターズカット版は映画だけでなくドラマのDVDやブルーレイでもたまにありますね。

今回はエクステンデット版とはどういった意味なのか、劇場版やディレクターズカット版との違いについて解説したいと思います。

なぜ同じ映画でバージョン違いが存在するの?

映画は様々なステージを経て作られます。

初期のステージでは、撮影が行われ、編集者がこれらの映像(通常は「デイリーズ」または毎日撮影された映像)を組み合わせて初版(Editor’s Cut)を作成します。

撮影が終わると、監督は編集者と共同で作業を進め、監督のビジョンに合うように映画をさらに洗練します。

このプロセスでは、シーンの順番を変えたり、音楽を追加したりすることで、映画はさらに進化します。

これがディレクターズカットの原点です。

しかし、映画製作は芸術的な側面だけでなく、商業的な側面も持っています。

製作会社や映画スタジオは映画の商業的成功を追求します。

したがって、監督が自身のビジョンを追求した結果としてのディレクターズカットが作成された後でも、プロデューサーは映画をさらに編集することがあります。

これは観客の反応、映画の長さ、評価などを考慮した結果です。これが「最終カット」または「シアトリカルカット」(劇場で上映されるバージョン)と呼ばれるもので、通常、映画館で観ることができるバージョンです。

バージョンの特徴と違い

それでは、劇場版とエクステンデッド版、ディレクターズカット版について具体的に見ていきましょう。

劇場版

これは映画が初めて公開されたときに映画館で上映されたバージョンです。

映画製作会社が最も多くの観客に適していると考えたカットが含まれています。

「劇場版=シアトリカル版=通常版」と捉えてよいでしょう。

エクステンデッド版

エクステンデッド版は映画の長さがシアトリカル版よりも長いバージョンを指します。

通常、劇場版ではカットされたシーンが含まれています。

これらのシーンは、映画のペースを遅くするか、冗長であるためにカットされることが多いです。

しかし、これらの追加シーンは映画の理解を深めるのに役立つことがあります。

ディレクターズカット版

ディレクターズカット版は監督が映画の最終版に対して自身のビジョンを反映したバージョンです。

これは通常、DVDやブルーレイのリリース時に提供されます。

ディレクターズカットでは、シーンの順序が変更されることもありますし、劇場版には含まれていないシーンが含まれることもあります。

また、一部のディレクターズカットでは、映画のエンディングが変更されることもあります。

これらの変更は、監督が元のストーリーテリングのビジョンをより完全に表現するために行われます。

以上のように、エクステンデッド版とディレクターズカットは、映画の異なる側面を強調するために作られます。

エクステンデッド版はより多くの内容を提供し、ディレクターズカットは監督の独自の視点を提供します。

これらのバージョンは、映画をより深く理解したい視聴者にとって、興味深い視点を提供することができます。

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