エンドロール・エンドクレジットの違いは?エンディングも比較

映画館に行くと、「エンドロールまで見ていく?」といった会話を交わすことがよくあります。

その一方で全く同じシチュエーションにて、「エンドクレジット」というワードが登場するケースもあることに気が付きました。

エンドロールとエンドクレジット。

意識して使い分けたことはなかったのですが、2つの表現に明確な違いは存在するのでしょうか?

一般的な意味はほぼ同じ!?

結論から申しますと、一般的な用法でいえば、両者が持つ意味に大きな違いはありません。

大方の予想どおり、映画やテレビにおいて「映像作品の最後に出演者・制作者・協力者等の氏名を流れるように示す字幕」のことを、エンドロールとかエンドクレジットと呼びますね。

代わりに、「スタッフロール」という表現が登場することもあります。

ただエンドロールという言葉だけは、専門的な「映写用語」としての側面も持ち合わせていますよ。

通常映画のフィルムは物理的な要因から、1本ではなく幾つかのまとまりに「小分け」して制作しなければなりません。

そしてこの小分けしたフィルムのことを、「ロール」と呼ぶのです。

その名が示すとおり、映画の流れ上、一番終わりの部分で登場するロールが「エンドロール」というわけですね!

もともと映画の最後・10分程度のパートを示すエンドロールという業界用語が多少意味合いを変えて一般化したものが、「エンドロール」という表現になるのです。

「エンディング」との使い分けは?

そういったわけで私たちが映画の最後に流れる字幕部分のことを指す場合には、エンドロール/エンドクレジットのどちらを使っても間違いではありません。

ただエンドロールやスタッフロールといった表現は共に和製英語であり、アメリカ等ではエンドクレジットという呼称が用いられています。

そもそもクレジット(credit)という英単語が「出版物・演劇・放送番組などに使用された材料の提供者に口頭または紙上で表わす敬意」の意味を持つ点からきているようですが、クレジットを表示しないことを「ノンクレジット」と称する表現等は、やはり日本固有のものになりますね。

それとは別に、映画の終盤部分を「エンディング」と呼ぶこともあります。

こちらも気になったので定義を調べてみると、エンディングはそのまま「テレビ番組や催し、楽曲などの終わりの部分」を指す言い方で、一言でいえば「結末」のことです。

オープニングの対義語がエンディングとなり、ここまでに紹介したエンドロール等のワードよりも、更に広い意味を持っていると理解することができるでしょう。

もっと砕けた感じに言い換えれば、「オチ」と表現しても良いですね。

結論をいうと映画の終わり部分を示す様々な言い方は、厳密に区別しなくても大きな問題はありません。

ただし言葉そのものを深掘りしていけば、やはりそれぞれが異なる背景を持っているわけです^^

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