世界的な人気を誇るK-POPアイドルグループ・BTS(防弾少年団)の4thアルバム「MAP OF THE SOUL : 7」。
その収録曲である「Black Swan(ブラックスワン)」のMVが、非常にアーティスティックな仕上がりです。
メンバーたちのパフォーマンスはもちろんのこと、舞台になっている古い劇場のような建物が美しく、雰囲気も抜群で、非常に興味をそそられますね。
余りに豪華な作りゆえ、CGである可能性も否定できない気はするのですが、撮影現場となった建物は実在するのでしょうか?
詳細に迫りました。
観る者の心を揺さぶる「Black Swan」のMV!
今回ピックアップした「Black Swan」は、ギターやピアノの旋律が美しいクラシック調の一曲で、これまでにBTSが発表してきた楽曲とはまた少しテイストが異なり、新たなる幻想的な雰囲気をたたえた仕上がりとなっています。
その歌詞も、今やグラミー賞でパフォーマンスするまでの世界的スーパースターに成長したBTSが、芸術家として今まで隠してきた苦悩を表現するような内容になっており、胸を突きますね。
そういった意味で、同楽曲は表に出ているスーパースター・BTSの光の部分ではなく、知られざる“影”と向き合う姿を内包した特別な作品といえるでしょう。
さて公開されたMVの映像においては、防弾少年団のメンバーらが舞台上で白鳥から黒鳥(Black Swan)へと次第に変わっていく様子がつぶさに綴られています。
白鳥と黒鳥を象徴する白、黒の衣装が際立つ中、異国的で古風なステージを背景に繰り広げられるパフォーマンスが、「Black Swan」の芸術的な感性を倍増させますね。
「Black Swan」が音楽の意味を本当に知ったアーティストとして、防弾少年団の率直な告白を描いた一曲であることを考えれば、MVの舞台にも“芸術”という大きなテーマと絡み合いつつ、視覚的にも深遠な世界観を表現できるだけの荘厳さが求められたことでしょう。
そしてMVで垣間見える舞台は、その条件を十分に満たしているようです。
「Black Swan」MVの撮影場所を紹介!
さて具体的な情報を探っていくと、今回の撮影場所はCGではなく、れっきとした実在の場所であることが分かりました!
MVの舞台は、アメリカの「ロサンゼルス・シアター」で間違いありません。
1979年5月にアメリカ合衆国国家歴史登録材に登録され、同年8月にはロサンゼルスの歴史的文化財#225としても認定されたロサンゼルス・シアターは、2000人の収容が可能で、美しい内部の作りはベルサイユ宮殿の一部をモチーフにしたと伝えられています。
元々は1931年に、建築家のサミュエル・ティルドンとチャールズ・リーが手掛けたハリウッド黄金時代の映画館としてその歴史をスタートさせているのですが、現在は当初の役割を終えており、代わりにミュージカル・コンサート・演劇・クラシックバレエなどの公演が活発に開催されているそうですね。
なお、このシアターのある地区には古い映画館が幾つも保存されていて、まるごと「ブロードウェイ・シアター・ディストリクト」という名称で歴史地区に指定されています。
ピークは第二次世界大戦前で、映画館が全米で一番集中している地区としても知られており、まさにアメリカ全土で生み出された“芸術”が集結するエリアと称しても過言ではないでしょう。
建物の見た目だけでなく、その歴史的な背景も「Black Swan」に込められたメッセージにぴったりマッチしている気がしますね^^
ちなみにMVに盛り込まれたジンのカットは、ロサンゼルス・シアター内にある女性化粧室パウダールームにて撮影されたそうです。
女性用化粧室にまで趣向が凝らされたロサンゼルス・シアターの芸術性には驚かされるばかりですが、より上質な映像美を生み出すために工夫し続けるBTS及びMV制作陣に向けた称賛の声も相次いでおり、どこまでもアーティスティックな作品であると、思わず唸ってしまいますね!
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