先ほどヤフーニュースにて「足掛け付き」の学校ジャージが激減しているとの記事を見掛けました。
昭和・平成の子どもたちに愛用されたものの、令和を迎えて絶滅の危機に瀕しているといいます。
しかしこちらのニュースを受けて、時代の変化に思いをはせるよりも先に「そもそも足掛け付きって何なの?」と感じた方が多くいらっしゃったようなんですよ^^;
かくいう私も、足掛け付き体操着という単語自体を初めて耳にしました。
昭和生まれなので、年代的にはマッチしていると思うのですが…。
該当の記事には「東北の一部では今も学校の指定品」といった記述があるので、その普及度合いにはかなり地域差があるのかもしれません。
ということで今回はその存在を初めて知った方にも分かりやすく、「足掛け付き」の概要についてお伝えしたいと思います!
「足掛け」とは一体何!?
足掛けとはズバリ「ズボンの裾の下についている部分」のことを指します。
裾の左右をまたいで取り付けるのが足掛けで、これを土踏まずに引っ掛けるように仕上げた体操着が「足掛け付き体操着」というわけですね!
比較的若い年代の方たちには「トレンカ」をイメージしていただくと分かりやすいでしょう。
なぜならレギンスに足掛けを付けたタイプがトレンカ(トレンカレギンス)と呼ばれているからです。
足掛けはスポーツウェアのみならず、日常的なファッションとしても取り入れられているんですね^^
なお足掛けの素材には伸縮性に富むゴムひも、もしくは共布(布地と同じ素材)が使用されます。
トレンカの場合はたいてい共布が用いられていますね。
「足掛け」の機能的利点とは
足掛けを付ける目的は「ズボンの裾がずり上がることを防ぐ」点にあります。
足裏に引っ掛けるので、激しい運動をしてもズレないというのが機能的な利点ですね!
とはいえズレを防ぐだけならば、裾のリブ編みかシャーリング処理をすれば事足りますし、実際そちらの方が見た目としてもスッキリ仕上がります。
このような事情もあって足掛け付き体操着は徐々にその数を減らし、「古典的なジャージ素材の体操着」の代名詞として引き合いに出されることが多くなってきました。
ただ足掛けは脚全体にフィット感を求める場合には非常に有効ですので、今でも野球ユニフォームのパンツなどにはよく採用されています。
学校の現場からは姿を消しつつあっても、その特性に応じて、一定の需要はあるということでしょう。
また足掛けを使用すると布の部分がピンと張るので、他のズレ防止加工に比べて全体的なラインが美しく仕上がるという意見もあります。
というわけで大きく数を減らしたとはいえ、足掛けが完全に消滅してしまう心配はまだないと思いますね^^
この記事へのコメント一覧
この記事へのコメントはありません。