今回は、子どもに対し「選挙」とはどういうものかを教えるには、どのような伝え方が有効かについて考えてみたいと思います。
投票率の低下などを見るに、日本人の選挙に向ける関心は余り高いとは言えないようですが、だからこそ、子どものころから「政治」を身近に感じられる土壌を整えてあげることは重要でしょう。
「選挙」の概念をかみ砕いて説明すると?
選挙に関しては、子ども向けの平易な解説を盛り込んだ優良なサイトがたくさんありますので、そちらを一緒に眺めたり、親の方で目をとおして伝え方の参考にすることをおススメします。
私が特に分かりやすいと感じるのは、選挙管理委員会事務局のページから閲覧することができる「センキョこどもサイト」ですね。
こちらのサイトの言葉を借りれば、選挙とは「ふだん生活している中で、こうなったらいいな、ああなったらいいなと感じるみなさんの思いや願いを、みなさんの代わりに国や地域で実現してくれる人を選ぶこと」だそうです。
うん、何とも明快で分かりやすいですし、核心をついていますよね。
子どもの疑問を十分に解決してくれそうな説明文だと思います。
センキョこどもサイトでは、難しい漢字にはルビが振ってありますし、とにかく小さな子どもを意識した構成になっているので、ぜひ活用してみてください。
また、大人が今一度、選挙の基本を押さえたいというときには、総務省の「なるほど!選挙」というページも分かりやすいです。
「選挙は、私たち一人ひとりのためにある」ことや、「民主主義の基本」であるというそもそもの考え方をベースに、基本的なルールが順序立てて解説されていますので、目を通すと大変為になります。
説明するより実際に足を運んだ方が早い!?
なお、体感的な学びを求めるならば、いっそお子さんと一緒に選挙へ足を運んでみてはいかがでしょうか。
というのも、公職選挙法の一部改正により、平成28年6月19日から投票所に入ることができる子どもの範囲が幼児から、児童・生徒その他の年齢18歳未満の者に拡大されたんですよね。
拡大の背景には、「選挙人が子どもを投票所に連れて行くことにより、家庭で選挙や投票に関することが話題になるなど将来の有権者への有効な選挙啓発につながる」との狙いがあるので、学びを目的として子どもを同行させることは、運営サイドの想いにもまさしく合致しています。
当然ながら、同伴者の子どもが選挙人に代わって投票用紙に候補者名を記入したりはできませんが、実際に選挙が行われている会場に足を運び、その場の空気を感じる取ることは、何より貴重な体験となりそうです。
子どもたちと一緒になって、私たち大人も「選挙」への意識を高く持ちたいものですよね^^
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