チケットの個人間売買が可能なチケット流通センターやチケットジャムなどで「塗りつぶしあり」と「塗りつぶしなし」という情報が記載されている事があります。
宝塚やジャニーズのチケットで多く見かけますが、これら表記は一体どういった意味で有り無しでは何が違うのでしょうか?
メリットとデメリットを踏まえた上で解説したいと思います。
塗りつぶしありなしの意味は?
チケット流通センターやチケジャムでは、個人間でのチケットの売買が行えますが、売られているチケットの中には、「塗りつぶしあり」と「塗りつぶしなし」という記載があることがあります。
「塗りつぶしあり」のチケットとは、チケット上の一部の情報が塗りつぶされているチケットのことを指します。
チケットには通常、氏名やファンクラブの会員番号などの個人情報が記載されています。
これはチケットの高額転売を防止するためのもので、特に人気のあるアーティストのチケットでは、本人確認が行われることもあります。
しかし、出品者は様々な理由から、自分の個人情報を購入者に知られたくない場合があります。
そのような時に、マジックペンや修正液などでチケットの氏名や性別、会員番号などの該当項目を隠す「塗りつぶし」を施すことがあります。
これが「塗りつぶしあり」のチケットの意味です。
それでは、「塗りつぶしなし」のチケットはどうでしょうか?
これはその名の通り、チケットに一切の修正が加えられていないチケットを指します。
つまり、名義人の氏名や会員番号、性別など、全ての情報がそのまま記載されています。
これには「名義記載なし」チケットや「女性名義」「男性名義」のチケットなども含まれます。
これらのチケットは、購入者の手元に届いた時点で全ての情報が記載された状態であるため、名義人と一緒に入場する場合には何も問題ありません。
しかし、名義人と一緒に入場できない場合には、一時的に身分確認に必要な免許証や保険証などの身分証明書を入場時のみ借り受けるなどの対応が必要になることがあります。
塗りつぶし有り無しのメリット・デメリット
それぞれのチケットの違いを理解したところで、それぞれのメリットとデメリットについて見ていきましょう。
まず、「塗りつぶしあり」のチケットについてですが、出品者にとってのメリットは、匿名で出品できるという点です。
つまり、出品者が直接的なダメージを受けるリスクがないと言えます。
しかし、購入者にとってのデメリットとして、入場時にチケットが転売されたことがバレて入場制限を受ける可能性がある点が挙げられます。
また、出品者にとっても、入場制限を理由に返金を求められる可能性があるため、デメリットとなります。
一方、「塗りつぶしなし」のチケットについては、購入者がチケット名義人と同行できない場合、出品者の身分証明書を借り受けて本人確認をパスするという方法がありますが、これはかなりグレーな方法であり、リスクが伴います。
その理由は、チケット名義人のふりをするか、代理で来場したことにする必要があるからです。
特に代理来場の場合は、チケットに加えてチケット名義人の身分証明書の原本、代理参加者の写真付き身分証明書の原本の三つが必要になります。
これらの情報を踏まえて、購入者としてはどのチケットを選ぶべきなのでしょうか?
答えはシンプルです。自分が安心してチケットを使用でき、問題なくイベントを楽しめるチケットを選ぶべきです。
そのためには、自分自身がしっかりと情報を理解し、リスクを把握した上で、最善の選択をすることが重要です。
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