ハードコアやパンク、メタルなどのロック系のライブで「ハーコーモッシュが凄かった」といった感想を聞く事があります。
今回はハーコーモッシュとはどういった意味なのか解説したいと思います。
また、「ハーコー」という言葉はヒップホップ界隈でも使われているようで、ハーコーラップという言葉もあるようなので併せて調べてみました。
「ハーコー」のワードが意味するところは!?
そもそもハーコーという表現は、「ハードコア」というワードを略したものです。
よってハーコーモッシュは、“ハードコアなモッシュ”と理解することができますね。
ちなみにモッシュとは、ライブ中に盛り上がった観客が、その体を他の観客とぶつけ合ったり押し合ったりする行為のこと。
この行為をハードコア…すなわち従来よりも過激で荒々しくやり合うわけですから、かなりの危険を伴うことは容易に想像できます^^;
ともあれ、観客たちが演奏に夢中になるあまりに激しく体を動かし、その行動が会場全体に伝播していくモッシュは、人々の興奮を大いに煽ります。
ハードコア・パンクといった、ロックの中でも特に激しい曲調を演奏するバンドのライブにて、この現象が多くみられるというのも頷けるところです。
ただ、モッシュやダイブ(興奮した観客やアーティストがステージ上から客席へ飛び込む行為)が非常に危険なアクションであることはやはり否定できず、ロックフェスなどの醍醐味と称される一方で、過去には死傷者が出ているケースも見受けられますね。
結果、主催者サイドが事故につながる危険行為として、モッシュやダイブを禁止にしていることも少なくありません。
自然発生してしまう現象でもありますから、中々規制が難しい面もあるでしょうが、最低限の節度は持ってライブを楽しみたいものです。
「ハーコー」とヒップホップ界隈のつながりとは?
前述のとおり、ハーコーとは“ハードコア”の略であり、汎用性の高い表現であるため、ヒップホップ界隈にて同ワードが使用されることもしばしばです。
ヒップホップにおけるハードコアとは、ストレートに硬派な姿勢のことを指すほか、そうしたリリックや曲、ラッパーたちが“ハーコー”と呼ばれるケースもあります。
ヒップホップの一派生ジャンルとして、「ハードコアヒップホップ(Hardcore hip hop)」なるものも存在しますね。
こちらのジャンルは、急進的な政治主張などをライムの特徴とする傾向のラップを指します。
そういったわけで、ハーコーというワードは様々な音楽のジャンルにて使用されていることが分かりましたが、音楽とは全く関係のない日常の一コマにて、こちらの表現を口にする方もいらっしゃる模様。
“ハードコア”のイメージを多くの人たちが共有できているからこそ、ハーコーは様々な場面で、いろいろな言葉と組み合わせて登場するのでしょう。
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