日経電子版のTV CM「見えてきた?」シリーズが難解であると話題です。
CM自体は「なるほどね♪」というセリフですっきり締められているものの、「何がなるほどなのか、意味が理解できない!」との声が殺到しているんですよ^^;
ということで今回は、特に疑問が寄せられていた2篇について、考察・解説を加えていきたいと思います。
「人生100年」篇の意味は?
まずはコチラ、「人生100年」篇からチェックしていきましょう。
一人のおじいちゃんが山ほどぬいぐるみを引っ提げ、颯爽と自転車で走り抜けていきます。
その後ろ姿を眺めながらつぶやかれる、「なるほどね」の一言。
パッと見では何のことやら…という感じですが、多分こちらのおじいちゃんは「ゲームセンター」の帰り道なんですね。
ぬいぐるみは今日の戦利品でしょう。
近年はゲームセンターが「シニアの社交場」として機能していることが、大きな注目を集めています。
パートやアルバイトの年齢制限引き上げ等が活発になったといっても、CMに登場するような「元気を持て余している高齢者」が増えているのが現実なんですよ;
シニアの力をどう活かしていくのか、また、私たち自身も人生の後半をどのように過ごすのかを改めて考えることで、社会や経済の仕組みが大きく変わるかもしれません。
日経の記事によって経済を俯瞰するようになった主演の男性は、おじいちゃんの背中にそのような「可能性」を見たのでしょう。
経済の裏にあるカラクリが、実体験を通じて腹落ちしたタイミングで「なるほどね」という言葉が口をついて出たのです。
「フリマアプリ」篇の意味は?
続いては「フリマアプリ」篇です。
「もう切るよ、サヨナラ」と、携帯で恋人と別れたらしき一人の女性。
電話を切るなり、身に付けているアクセサリー等をサクサクと外し始め、携帯で撮影しています。
こちらの方が「人生100年」篇よりは分かりやすいですかね?
おそらく彼女は、元カレからもらったプレゼントをフリマアプリで売ってしまうつもりなんです^^;
少し考えながら出品するアイテムを物色している点がまた、リアルですよね。
「あ、これもアイツからのプレゼントだわ」といったところでしょう。
それにしてもモノやサービスを融通し合う「シェアリングエコノミー」の仕組みは、今でこそ身近なものになっていますが、ほんの数年前まではあり得なかった発想ですよね。
便利で革新的なサービスが、新たなビジネスチャンスにつながっていく。
しかしその一方で、新品市場は苦戦を強いられ、縮小傾向にある。
このような経済のウラとオモテを体感的に理解できたことに対して、「なるほどね」というわけです。
しかしながら、これだけの背景を瞬時に理解できる視聴者って、全体の何パーセントくらいいるんでしょう?
それこそ日経を読めば、分かるようになるのかな…。
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