人気ロックバンド・X JAPANのリーダーであるYOSHIKIさんが、香港出身のアクション俳優・ジャッキー・チェンさんとの会食風景をTwitter等に写真付きで投稿したところ、香港や台湾のSNSを中心に批判が相次ぎ、謝罪に追い込まれる事態へ発展しました。

投稿直後には日本人のファンたちから「さすがYOSHIKIさん!ものすごい人脈ですね」「大物同士の2ショット、絵になるなぁ」等の絶賛コメントが相次いでいたので、これは意外な展開です。

YOSHIKIさんの人柄や普段の言動も相まって、特段嫌味な感じの投稿にも見受けられませんでしたが、こちらの内容の何が問題で一部の方たちの逆鱗に触れたのでしょう?



批判に至るには様々な伏線があった!

一連の投稿がここまでの騒動に至るまでには、幾つかの伏線がありましたので、時系列を追いながらみていきましょう。

実は問題の投稿に先立ち、YOSHIKIさんはTwitterを通じて急遽台湾を訪れていると明かしながら、英語と中国語で「どこか良いレストランはありますか?」との投稿を行っていました。

この内容を受けて何と台湾の総統・蔡 英文氏が反応を見せ「ご都合がつくようでしたら、私にご馳走させてください」と誘いの言葉を掛けたことが、日本や台湾を中心に大きな話題となっていたんですね。

しかしYOSHIKIさんは少なくとも客観的に確認できる限り、蔡総統に返事を出すことはなく、ほどなくジャッキーさんとの2ショットを公開したのです。

これだけでも叩かれる要素はあるのでしょうが、人々が敏感に反応した背景には、折しも香港で勃発している「大規模デモ」の影響が影を落としています。

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ジャッキーの政治的スタンスに問題が?

現在香港では刑事事件の容疑者を香港から中国本土に引き渡すことを可能にする「逃亡犯条例」改正案をめぐり、大規模な抗議デモが繰り広げられています。

香港は1997年にイギリスから中国に返還された際、返還から50年間は中国とは異なる経済・政治制度を守ることが約束され、「一国二制度」の考え方のもと、中国では制限されている言論や報道・信仰の自由等が特別に保障されてきたんですね。

それを反故にするような今回の改正案に絡んでは、香港の自治性が損なわれて強制的な中国化が進むとして、多くの人々が非難の声を上げているのです。

同じように複雑な歴史的背景から中国の干渉に脅かされている台湾の方たちも、一連の報道を目にしつつ他人事とは思えなかったでしょう。

そういったセンシティブな状況下にあって、ジャッキーさんはかねてより中国政府の国政助言機関・中国人民政治協商会議(政協)委員を務めるなど、「親中」のスタンスを前面に押し出していました。

今回の大規模デモについて問われても、台湾の記者団に対して「よく知らない」と答えるなどし、かなりの批判を浴びていたんですね;

これだけの条件がそろっているわけですから、台湾や香港の人たちが「デモも起きて多くの人たちが苦しんでいるさなか、YOSHIKIは台湾の総統を袖にし、親中派のジャキー・チェンと過ごすことを選んだ」と受け取るのも、無理のないことかもしれません。

以上のような複合的要因があり、YOSHIKIさんの行動は「軽率」なものとして非難を浴びたわけですね…。

そして人々の心情をくみ取ったからこそ、YOSHIKIさんも謝罪の意を表明したのでしょう。

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