オークションなどで映画の「プレスシート」と呼ばれるものが高値で取引されているのをよく見かけます。
見た目は小冊子のようなパンフレットに似ていると思ったのですが、非売品のものが多いのも気になりました。
今回は映画におけるプレスシートとは何なのか、パンフレットとの違いや非売品プレスについても調べてみました。
プレスシートは宣伝用の小冊子
プレスシートは、映画の製作会社や配給会社が映画をマーケティングするために作成する情報資料のことを指します。
一般的には報道機関や映画評論家に配布され、映画のプロモーションやレビューの作成をサポートします。
プレスシートには、映画のタイトル、出演者、監督、製作スタッフ、あらすじ、リリース日、公式ウェブサイトのURLなど、映画に関する重要な詳細が含まれます。
さらに、映画のビジュアルエレメント(ポスターやスチル写真など)や、映画の製作過程に関する興味深い事実、インタビューの抜粋なども含まれることがあります。
一方、映画のパンフレットは、一般的に映画館で映画の観客に販売または配布されるもので、映画の内容や製作過程についての情報を提供します。
パンフレットは一般的に、映画のあらすじ、キャストとクルーの紹介、インタビュー、ビハインド・ザ・シーンズの写真、オリジナルのアートワークなどを特集しています。
違いは配布目的と対象者
プレスシートとパンフレットの主な違いは、その目的と配布対象にあります。
プレスシートは主に報道機関や批評家に向けて作られ、映画のマーケティングとプロモーションをサポートすることを目的としています。
一方、パンフレットは一般の映画観客に向けて作られ、映画の体験をより深く、より豊かなものにすることを目的としています。
非売品のプレスシートについては、これは一般的に映画の製作会社や配給会社が特定のイベントや映画のプレミア上映などのために作成する特別版のプレスシートを指すことが多いです。
通常、一般には販売されず、映画のプロモーション活動の一部として報道機関や特定のゲストに配布されます。
簡単に入手できない「非売品プレス」は、その希少性からファンやコレクターに重宝される傾向にあるようです。
ちなみに、プレスシートを映画館のみで貼られたりしているポスターやチラシだと思っている方もいらっしゃるようですが、上記で説明した通り、あくまでプレスシートは宣伝用に関係者に紹介してもらうための情報資料になります。
たいていがパンフレットのような小冊子が多く、ポスターやチラシのような紙一枚という事はまず無いです。
プレスシートの入手方法
上記で説明した通り、一般的に映画のプレスシートはジャーナリストや映画評論家に提供されるため、一般の視聴者が手に入れるのは難しい場合があります。
しかし、以下の方法で入手することができるかもしれません。
映画会社のウェブサイト
映画製作会社や配給会社のウェブサイトには、新作映画のプレスキットが公開されていることがあります。
映画の公式ウェブサイトも確認してみてください。
映画祭
映画祭では、映画のプレスキットが公開されることがあります。映画祭のウェブサイトや映画祭に参加して直接手に入れることができるかもしれません。
オンラインオークションサイト
メルカリやヤフオクなどのオンラインオークションサイトでは、古い映画のプレスキットが販売されていることがあります。
特定の映画のプレスキットを探している場合、ここで見つけることができるかもしれません。
プレスリリースサイト
PR NewswireやBusiness Wireなどのプレスリリースサイトは、新作映画のプレスキットを公開することがあります。
試写会
一般公開前の試写会にてプレスシートが配布される事があります。
直接問い合わせる
映画の製作会社や配給会社に直接連絡を取り、プレスキットのコピーをリクエストすることも可能ですが、これは一般的な手段ではなく、成功する保証はありませんので注意してください。
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