(画像引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/大崎市)

任期満了に伴う大崎市長選挙は、8日告示され、15日に投開票が行われます。当記事では15日の即日開票に合わせ、どこよりも早く且つ正確に結果速報を更新していきます。

立候補したのは、現職の伊藤康志氏(68)と、新人で共産党県委員会書記長でもある加藤幹夫氏(52)の2候補で、自民党・公明党両与党推薦の現職候補と、共産党推薦の新人のよる一騎打ちの形で、選挙戦はスタートしています。

なお、15日の投票時間は午前7時から午後6時まで、3月1日時点での大崎市選挙人名簿登録者数は、11万1,304人(男5万4,171人、女5万7,133人)となっています。

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最新の開票結果

当選 伊藤康志 39,982票
   加藤幹夫 14,774票

放射能汚染廃棄物の焼却処理を推進する現職と反対派である新人の対決

今回の市長選最大のテーマは、東日本大震災で発生した福島原発事故によって汚染された、市内に残存する廃棄物焼却処理の是非についてです。

そんな中始まった選挙戦において、

「仮置きされた汚染廃棄物の問題を解決しなければ、(東日本大震災からの)真の復旧・復興は完成しない。」

と第一声で語り、処理方法についても国が方針としている「焼却処分」が妥当だと主張するのは、4期目を目指す現職の伊藤氏。

ただ同氏は、焼却処分に対する不安や懸念の声もあるとし、焼却処分を始めるにあたり試験焼却を実施するなど、安全性について『見える化』を図り市民に理解を求めながら、確実かつ早急に解決に向けて、尽力をしていく考えを示しました。

また、公約として伊藤氏は、

・合併特例債を利用した市本庁舎の建設
・学校給食センター新設推進
・旧市立病院跡地の積極的な活用

などを挙げ、無投票で3選した前回とは異なる対立候補との激しい戦いに向け、陣営・支持者とともに「ガンバロー」と手を突き上げた後、選挙カーで市内へ繰り出しました。

【伊藤康志(いとうやすし)氏プロフィール】

生年月日:1949年9月29日
出身地:宮城県遠田郡
出身校:宮城県小牛田農林高等学校
党派:無所属
主な経歴:高校卒業後は青年団活動にのめり込み、県青年団の理事や会長を歴任。活動のなかで出会った当時の宮城県知事、故山本壮一郎氏に影響を受け政治を志し、1987年初出馬した宮城県議選で見事トップ当選、5回にわたってその座を守り続けた。2006年に行われた大崎市長では自民党の推薦を受け、本命視されていた元宮城県知事の本間氏ら、2候補を退け初代市長に就任、現在3期目。

一方、共産党の岩渕友参院議員や、汚染廃棄物焼却の反対運動を続ける、市民グループを一堂に集め出陣式を開催した加藤氏は、開口一番

「(現市政は)国と県のいいなりのトップダウン政治で時代遅れ、(そんな)住民無視のトップダウンの象徴は、焼却問題。」

と、痛烈に現市政の国に対する弱腰な態度を批判しました。

また同氏は、廃棄物処理の方法論について、

「しっかりと隔離保管をした上で、(市内での焼却ではなく)国と東京電力に責任を果たさせる。」

と主張するなど、国や県の処理方針に撤回を求めていく姿勢を示唆しました。

また、同氏はその公約として18歳までの医療費無料化や、学校給食費の段階な無償化とともに、地場産業の支援体制強化などを挙げ、草の根的な選挙戦を展開しながら、「野党共闘」を訴えています。

【加藤幹夫(かとうみきお)氏プロフィール】

生年月日:1963年
出身地:栃木県
出身校:東北大学経済学部
党派:無所属
主な経歴:学生の頃から、学生運動や政治に興味を抱き、党県青年学生部長、民主青年同盟県委員長などを歴任。共産党員になってからは、党北部地区委員長や党県副委員長などを経て、現在は党県委員会書記長に就任。また、2003年には県議選、2009年の衆議選、翌年の参議戦と立て続けに共産党から出馬したが、いずれも敗れている。

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情勢は混迷を深めているものの支持基盤と政策の具体性に勝る伊藤氏優勢か

今回、市長選が実施される大崎市は、12年前1市6町が大合併して誕生した、宮城県内第3の人口を誇る都市です。

しかし近年、旧古川市街を除く地域では人口減少が進むなど、地域間での格差拡大も課題となっており、それを打開する少子化対策や地域振興策も論点になっています。

とはいえ、やはり最大の争点は放射線汚染物質の処理問題であり、伊藤氏と国が推し進める焼却処分の是非について、市民からどう判断するのかが、選挙戦の勝敗を大きく左右します。

ですが、反対を訴える団体の陰に隠れ、不安を抱きながらも「地域活性化のためには、焼却もやむなし。」と考える有権者も多数おり、デリケートな問題だけに賛成派と反対派の票読みをするのは、大変困難な情勢になっています。

そして、明確に「反対」している市民団体の票は加藤氏に集中するものの、いかんせん公約掲げている医療費無料化や給食無償化について、財源の確保などといった具体性があるか疑問視されています。

また、「賛成」とはいかないまでも、安全な処理が徹底されることを前提に「容認」する考えを持つ有権者は、政治的求心力と政策・実績に具体性がある、現職の伊藤氏へ票を投じる可能性も高くなります。

結果的に現状では、自民・公明与党を強力なバックアップを受ける伊藤氏が優勢、それに対して廃棄物焼却処分への反対票を、必死にかき集めている加藤氏がどこまで食い下がれるかという情勢で、選挙戦は進んでいる模様です。

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