(画像引用:http://shizuoka.itot.jp/numazu/interview)

在任中の市長急逝によって実施される沼津市長選挙は、22日告示され、29日に投開票が行われます。当記事では29日の即日開票に合わせ、どこよりも早く且つ正確に結果速報を更新していきます。

立候補したのは、いずれも元市議の山下富美子氏(64)と加藤元章氏(54)、自立支援会社社長の渡辺大輔氏(36)、元市議で議長経験もある頼重秀一氏(49)、不動産会社経営の土倉章晴氏(73)ら、5候補。

無所属の新人5候補による、本命不在の乱戦模様を呈した選挙戦は、中盤に差し掛かってより激化してきました。

なお、29日の投票時間は午前7時から午後8時まで、21日時点での沼津市選挙人名簿登録者数は、16万7,152人(男8万2,148人、女8万5,004人)となっています。

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最新の開票結果

   山下富美子 15,410票
   加藤元章  21,811票
   渡辺大輔   1,960票
当選 頼重秀一  33,037票
   土倉章晴   1,236票
※投票率45.13%

故・大沼市長が推進してきたJR沼津駅鉄道高架化事業への対応が争点

同市大岡で第一声を発した山下氏は、その中で

「(市が)情報公開をしても資料は黒塗り、市民の税金をどのように使っているのか見えてこない。」

と発言するなど、3期務めた市議生活の中で、市政の不透明さこそが市経済の発展を阻害していると指摘しました。

また、最大の争点となっている駅高架化事業については、計画の見直しを示唆しているのとともに、大量の税金投入を必要とするハード面ではなく

・給食の無料化
・農水産業の活性化

などといった、ソフト面の拡充によって沼津市が抱える課題を解消していく考えを、有権者にアピールしています。

【山下富美子(やましたふみこ)氏プロフィール】

生年月日:1953年
出身地:静岡県沼津市
出身校:学習院女子短期大学
党派:無所属
主な経歴:短大卒業後は、東京テキスタイルスクールで学び、帽子デザイナーとして活躍。経営者として仕事と子育てを両立しつつ、2007年同市議選に出馬し当選、3期を務めた。

一方、

「最大の問題は人口減少、(結果として)税収も足りなくなる。だから自治体も(自らの力で)『稼ぐ』ことが大事だ。」

と、第一声を放った加藤氏。

同氏は、その「稼ぐ手段」として

1.駅南地区の再開発や自転車環境の整備による「おまち彩生」
2.沼津の豊かな自然を生かした「観光客倍増」
3.地産地消の新沼津方式による「農・水産業の活性化」

を3本柱に掲げるほか、争点である駅高架化事業について、駅再開発に必要だという姿勢を表明しています。

【加藤元章(かとうもとあき)氏プロフィール】

生年月日:1963年11月9日
出身地:静岡県沼津市
出身校:早稲田大学政経学部
党派:無所属
主な経歴:大学卒業後は三菱自動車に入社し、東京本社において商品企画や、マーケティングを専門に手掛けた。2003年実施された同市市議選で初当選すると、連続4期を務め副議長にも就任した。

5候補中最年少である渡辺氏は、

「沼津の選挙は投票率4割、自分も6割の側にいた。このままでは4割が選んだリーダーが市長になってしまう(ことを危惧した)、納得できるリーダーを作りたい。」

とその第一声でも語るように、政治への関心の低さを感じて、告示直前の4月頭に立候補を決意。

同氏は、『沼津市の人口を2倍に!』という、かなり挑戦的な公約を掲げ、その実現に向けてスポーツ振興や企業誘致などを進めるとしているほか、駅高架化事業については検討するものの、反対派ではない考えを示しています。

【渡辺大輔(わたなべだいすけ)氏プロフィール】

生年月日:1981年11月18日
出身地:静岡県
出身校:静岡県立大仁高校
党派:無所属
主な経歴:人材派遣会社社員を経験したのち、2008年に人材派遣会社を設立。以降、生活困窮者や施設出身者の自立支援を、積極的に行っている。

明確に、争点である駅高架化推進を訴えている頼重氏は、その第一声の中で、

「(沼津市は)素晴らしい街でありながら、なぜ衰退してしまったのか。皆さんの思いを代弁し、市政にぶつける人間が今こそ必要だ。」

と述べたように、自身の衆議議員秘書や市議としての経験を、市政に生かしていくと猛アピールしました。

その他、故・大沼市長の遺志を受け継ぐ考えを同時に示しつつ、

・学校へのエアコン整備のIT化
・消防団員の確保による防災体制の強化
・買い物・ゴミ出し補助といった高齢者支援の拡充

などをその政策に掲げ、自民や連合静岡の後押しを受けながら選挙戦を進めています。

【頼重秀一(よりしげしゅういち)氏プロフィール】

生年月日:1968年8月9日
出身地:静岡県沼津市
出身校:日本大学建築学科
党派:無所属
主な経歴:大学卒業後、大手建設会社である間組に入社。木部佳昭衆議院議員の公設秘書を経験したのち、2003年に沼津市議選に初出馬し、当選。以後連続4期当選する中、副議長・議長を務めたほか、静岡県市議会議長会の会長にも就任した。

最後の届け出をした土倉氏は、駅高架化事業については完全に反対の立場であり、地下鉄方式を採用することで、その経費を約半分に削減できると主張しています。

また、同市内で開催した出陣式では、

「私は事故で片足がなく、自動車免許を取得しに行ったら『危ない人に免許をやれない』と言われた。(しかしくじけずに)片足でクラッチとブレーキ、竹の棒でアクセルを動かすことで、免許を取得できた。」

と、自らのケガを努力で乗り越えた経験を語り、その不屈の精神で市政を担っていく決意を、集まった有権者たちにアピールしました。

【土倉章晴(つちくらあきはる)氏プロフィール】

生年月日:1944年6月6日
出身校:日本大学(短期・夜間)
党派:無所属
主な経歴:小学3年時交通事故に遭い右足を太ももから切断、以後苦学をしながら日大短期夜間部を卒業。住宅販売会社の社員などを経て、不動産会社を設立し現在は会長職に就く。1990年の沼津市長選に立候補し、3期市長を務めた斎藤衛氏に敗れた。1994年施行の同市長選にも立候補を表明したが、その後辞退している。

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ゴールデンウィークを回避した影響は出るのか

前市長の死去によって、急きょ開催されることになった今選挙、「50日以内に選挙」という公職選挙法の規定の則ると、最も遅い日曜日は5月6日でしたが、「ゴールデンウイーク」と重なることから、1週間の前倒が決まりました。

これに伴い、どの陣営も不測の事態による突発的な選挙の準備に短期間で臨んでいることに加え、投票率が上下動することも考えられ、5候補乱立による大混戦により拍車がかかり、情勢を予測することが非常に困難です。

ただ、支持基盤や政治経験に乏しい、渡辺・土倉両氏は苦戦を強いられているほか、県自民党支部からの推薦を取り付けた頼重氏が若干リードし、それを市議会で同会派に属している、同僚の加藤氏が猛追。

最大の争点である、駅高架化事業に反対する市民団体によって、「反対派統一候補」として推されている山下氏が、その次点に付けるという格好で、現在のところ選挙戦は進んでいます。

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