ここのところ、NHKの「スクランブル化」にまつわる話題を頻繁に耳にします。

スクランブルといえばスクランブル交差点・スクランブルエッグに代表されるように、何となく混とんとしたイメージを抱くのですが、NHKをスクランブル化するとは一体どういうことなのでしょう?



N国党の主張するスクランブル化とは?

(画像引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/NHK弘前支局)

先の参院選で政党要件を満たし、晴れて政党となった「NHKから国民を守る党(以下、N国党)」。

実はこのN国党が掲げる公約こそが、NHKのスクランブル化なのです。

そもそもスクランブルという単語には、「(電話・無線通信の)波長を混乱させる、周波を変える」という意味合いがあります。

これが転じて映像や音声の信号を暗号化(スクランブル)して送り出す放送のことを、「スクランブル放送」というんですね!

スクランブル放送の技術を利用すると、元のデータを取り出す受信装置を持たなければ、映像を視聴すること自体が不可能という状態が生まれます。

N国党はこの点に着目し「NHKの放送をスクランブル化して、見たい人だけが受信料を支払い視聴するシステムを構築しろ」と訴えているわけですね。

「NHKを見たければ受信料を支払う・見ないならば受信料を払う必要もない」ことにすれば、不公平感が解消され、国民も納得のうえ受信料に向き合えるというのが彼らの主張です。

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スクランブル化に立ちはだかる壁は!?

確かにN国党の主張は一理あり、実際に少なからぬ国民がスクランブル化を支持する状況が生まれています。

そして技術的な面でいえば、NHKのスクランブル放送化は不可能な話でもないんですよ!

民間の放送事業者をみると、WOWOWやスターチャンネル、スカパー!等が既にB-CASカードを利用したスクランブル放送を実施していますので、現在の技術水準でも運用はできるというわけです。

ただ現実的にNHKをスクランブル化し、受信料も実際的な視聴状況に合わせて徴収可能になるかといえば、現状では難しいと言わざるを得ないでしょうね。

というもの、さっそく総務相が「公共放送と民放の二元体制を崩しかねない」「NHKは災害報道や政見放送など公共放送の社会的使命を果たすことが求められる」として、国民が公平に財源を負担することの重要性を強調しているんですよ!

加えて当のNHK・石原進経営委員長も会見において「スクランブル化は一見合理的にみえるが、公共放送の理念と矛盾する」と語り、問題があるとの認識を示しています。

このあたりの勢力を説き伏せるというのは、容易なことではないでしょうからね;

国民の意見はともかくとして、直ちにN国党の主張が通りスクランブル化が実現される可能性は、限りなく低いと考えます。

ただ今回の件がNHKや受信料の在り方に一石を投じたことは確かでしょうし、今後の経過も注視したいです!

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