(画像引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/名護市)

任期満了に伴う沖縄県名護市長選挙は、1月28日告示され、翌2月4日に投開票が行われます。当記事では2月4日の即日開票に合わせ、どこよりも早く且つ正確に結果速報を更新していきます。

立候補したのは、3選を目指す現職の稲嶺進氏(72)と、新人で前市議の渡具知武豊氏(56)の2候補。

「辺古野基地移転問題」を最大の争点に地元有権者を二分する、全国的にも注目度の高い激しい選挙戦が、今回も繰り広げられています。

なお、2月4日の投票時間は午前7時から午後8時まで、1月27日時点での名護市選挙人名簿登録者数は、4万9,372人(男2万4,331人、女2万5,041人)となっています。

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最新の開票結果

   稲嶺進   16,000票
当選 渡具知武豊 16,500票
※投票率30.73%

移設反対を訴える稲嶺氏VS与党勢力の支持を受ける渡具知氏

社民・共産・社大・自由・民進の推薦と、立民からの支持を受ける現職の稲嶺氏は、先の南城市長選において、擁立候補である瑞慶覧氏を僅差での勝利に導いた、基地移設反対派の「オール沖縄」からの支援を受けています。

その厚い支持基盤と、自らの2期8年にわたる実績を掲げる同氏は、その出陣式において、

「市民の命と暮らし、県民の尊厳と誇りを守るために新基地は造らせない。」

と発言。

同市辺野古への米軍基地移設に反対である立場を明確にし、オール沖縄のトップでもある同県翁長知事とともに、移転工事を推進する現政府との対決姿勢を貫く考えをアピールしました。

また、米軍再編への協力が交付条件である、再編交付金の凍結(2010年12月)に対し、

「職員のアイデアと市民の力で、再編交付金があった前市政よりも年平均で77億円の予算を増やせた」

とPRするなど、「アメとムチ」とも言える再編交付金に頼らず、市の活性化を進めてきた在任中の実績を、有権者にむけて強調しました。

【稲嶺進(いなみねすすむ)氏プロフィール】

生年月日:1945年7月17日
出身地:沖縄県国頭郡(現名護市)
出身校:琉球大学法文学部
党派:無所属
主な経歴:名護市役所入所後、総務部長、収入役を経て同市教育長に就任。2010年1月基地移転先に辺古野が浮上した初となる市長選で、現職を破り初当選(2期)。

一方、新人として現職に挑む渡具知氏はその出陣式において、

「稲嶺市政の8年間で景気や暮らしは良くなったのか。答えはノーだ。」

と、かなり激しい口調で現市政を批判。

同氏は、基地移転に対する是非を明確にしておらず、

「裁判(沖縄県が昨年7月に提起した移設工事差し止め訴訟)の行方を注視する」

としながらも、再編交付金を自身の目玉政策である「給食費無料化」などの子育て支援策の資金として見込んでいる方針をとっていることから、事実上基地移転を容認しています。

基地移転を推し進めたい自民党は、二階俊博幹事長をはじめとした、「党3役」を度々現地へ送り込み、地域支援への全面協力を確約するなど、1自治体の首長選挙としては異例の支援体制を敷いて、同氏の選挙戦を猛烈に後押ししています。

【渡具知武豊(とぐちたけとよ)氏プロフィール】

生年月日:1961年8月12日
出身地:沖縄県名護市
出身校:第一経済大学
党派:無所属
主な経歴:商工会青年部副部長、1998年名護市議選に初出馬し当選、軍事基地等対策特別委員会委員長(2期目)や、経済建設常任委員会委員長(3期目)を歴任しながら5期連続当選を果たす。

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同年11月に予定されている同県知事選にも大きな影響が

普天間基地の辺野古移転に関する、様々な工事案件の中でも重要、かつ国が避けて通れないのが、埋め立て予定区域に注ぎ込んでいる、美謝(みじゃ)川の流路変更です。

しかし、この流路変更には「市との協議」が必要で、市長には流路変更を許可する権限があり、稲嶺氏は「市長権限」を行使して、この流路変更に応じない姿勢を明らかにしてきました。

その結果、流路変更の申請は現在棚上状態であり稲嶺氏が3選を果たせば、必然的にさらなる工事の停滞が予測されます。

一方、基地移転を容認する見込みである渡具知氏が、稲嶺氏を破って当選を果たした場合、この美謝川流路変更の申請が、スムーズに進んでいく可能性が高くなります。

すると、移転工事全体の進行がスピードアップし、20年にわたる「基地移転賛否抗争」に対して、疲れと苛立ちを覚えている沖縄県民が、一気に基地移転容認の流れに傾いていくことも考えられます。

結果として、「オール沖縄」の推進力が低下すれば、今年11月に予定されている同県県知事選挙に大きな影響が出てくるとして、この名護市長選は県民のみならず、全国的な注目度も非常に高くなっています。

気になる選挙戦の情勢は、野党各党の支持層を固め、無党派層の取り込みも進んでいる稲嶺氏が若干優勢か。

それを自民同様、公明・維新の支援も受ける渡具知氏が猛追していますが、いまだどちらを選ぶのか決めていない有権者も多く、終盤に向けて浮動票の取り込みが激しさを増す、緊迫した接戦になると予想されます。

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