9月5日に行われたサッカーの国際親善試合・日本-パラグアイ戦にて、スタメン出場した10番MF中島 翔哉選手が「リフティングドリブル」をみせ、賛否両論が巻き起こっています。
見た目の印象だけでいうなら、リフティングドリブルは非常に華があるプレーだと思うのですが、中島選手がここまで批判されているのはなぜなのでしょうか?
試合中のリフティングドリブルがどのような意味を持つのか、世間の反応を参考にしつつ調べてみました。
問題のプレーが起こった状況は?
パラグアイ戦でのリフティングドリブルについて中島翔哉
🗣「特に何も考えていなくて、ああいうプレーで気分を害した人がいるなら、それを目的にはしていないので謝りたい
相手選手も怒っていたので謝りました」pic.twitter.com/u6bOMOHv5G— FootballioN (@football_lion_) September 6, 2019
その日の試合は、序盤から日本ペースで進みました。
前半23分、DF長友 佑都選手のクロスが相手に当たってコースが変わり、エースFW大迫 勇也選手が左足ダイレクトで流し込んで先制。
ほどなくして、追加点も入ります。
そのような中、問題のプレーが起こったのでは前半終了間際のことでした。
自陣でこぼれ球を拾った中島選手が浮いたボールに反応し、右足でトラップした直後、軽くボールを蹴り上げると2回・3回と右足でリフティングしながら持ち上げたのです。
中島選手のプレーは挑発行為!?
日本優勢で試合が展開する中、中島選手のリフティングドリブルは「余裕を見せつけるようなプレー」と受け止められたようです。
「挑発」と感じたパラグアイ選手は激怒し、後方からタックルを浴びせた上、中島選手に激しく詰め寄りました。
この件に関しては海外のメディアも「(中島選手の)自己責任」と指摘するとともに、「ショウヤ・ナマジマは、負けている相手が不満を抱えているアディショナルタイムにボールを浮かせようと考えた」と記し、リフティングドリブルは「相手の感情を逆なでするようなプレー」であったと断罪しています。
ちなみに通常サッカーの試合にて、リフティングドリブルをする機会はありません。
そのような暇も余裕もないためです^^;
それでもリフティングドリブルを披露するということは、相手に対し「こんなこともできちゃうくらい、こっちは余裕があるぜ!」といったふうに誇示しているのと、同義なわけですね…。
その後、中島選手は挑発の意図はなかったとしつつ「何も考えていなかった。気分を害する人がいたら謝りたい」と反省し、相手選手にも謝罪したと説明しています。
中島選手が実際どのような気持ちでリフティングドリブルを披露したのかを知る術はありませんし、日本のファンとしてはやはり本人の言葉を信じたいところですが、今回の行動が多くの人の目に「挑発行為」と映ったことは確かですからね;
結局試合は日本の快勝だったものの、後味の悪さが残ったことは否定できず、文化や受け取り方の違いという切り口もあるにせよ、やはりリフティングドリブルは敢えてする必要はない・しない方が良いプレーということなのかもしれません。