さる7月14日、フランス革命記念日のパレードに参加した日本陸上自衛隊がパリのシャンゼリゼ通りで「旭日旗」を掲げながら行進したことが、韓国・中国を中心とした一部の人々による大きな批判にさらされているようです。
これまでも「スポーツの国際試合において掲げられた」「企業ロゴやファッションのモチーフにそれを連想させるデザインがあった」などの理由で、たびたび批判の矢面に立たされてきた旭日旗。
しかしそもそも、旭日旗がネガティブなイメージを以って扱われる理由について、多くの日本人は説明を加えることができるでしょうか?
ということで今回は、意外と知らない「旭日旗に込められた意味」について解説したいと思います。
「旭日旗」とはどのようなもの?
「旭日旗」と言われても読み方が分からなかったり、どんなデザインのものかパッとイメージが湧かないという方も多いかもしれませんね。
旭日旗は「きょくじつき」と読み、以下のようなデザインの旗を示す言葉です。
この画像を見れば、「ああ、これが旭日旗だったのか!」と、ピンとくる方がほとんどではないでしょうか。
ご覧のとおりこちらのデザインは「太陽」および「太陽光」を意匠化したもので、そういう点では日本の国旗である「日の丸」と同じような意味が込められているのです。
日本では古来より、「太陽=縁起物」というイメージが受け継がれてきていますからね^^
「旭日旗」は軍国主義の象徴!?
ではなぜ旭日旗が一部の人々による非難の対象となっているのかについてですが、その理由を理解するには、この旗が使用されてきた「歴史」を紐解いてく必要があります。
実のところ旭日旗には、1870年に大日本帝国陸軍の陸軍御国旗(軍旗)として初めて使用され、1889年には大日本帝国海軍の軍艦旗としても採用されたというルーツがあるのです。
そのため現在においても、陸上自衛隊の自衛隊旗、海上自衛隊の自衛艦旗として使用されているわけですね。
そしてこのような沿革から、戦前・戦中(日本軍)から戦後(自衛隊)までを通じた「日本の軍事を象徴する旗」であると解釈されることが多いのです。
よってこの旗を使用することは、韓国や中国等の「戦時中に日本軍から多大な被害を受けた」という国の人々にしてみれば、「日本は過去の戦争犯罪について反省していない」「軍国主義に回帰しようと考えているのでは?」と受け取れるようで、登場するたびに大きな論争が巻き起こっているというわけなのでした。
仮に日本側からすればネガティブな意図がなかったとしても、日帝強占期の被害国からは「様々な事情を考慮していない暴挙」と受け取られることもある旭日旗の使用。
なかなかデリケートな背景を持った旗ではありますが、日本人としてはぜひ知っておきたい知識であると感じました。
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