児童館の苦情クレームはどこに言えばよい?窓口を調査

“あそび”をとおして子どもたちの健やかな成長を図り、情操を豊かにするための施設「児童館」

だれでも自由に利用することが可能で、仲間と一緒になって豊かな生活体験ができるとともに、赤ちゃんからお年寄りまで多くの人々が集う、“ふれあいの場”としても機能しています。

また、子育ての悩みや経験(体験)したことを話し合ったり、子どものよりよい環境づくりのために力を合わせたりする場ともなっており、子育て支援の点で非常に重要ですが、児童館に対する苦情・クレームがある場合には、どこへ連絡や電話を入れると良いのでしょうか?

苦情クレーム受付窓口や問い合わせ先などを調べてみました。

そもそも「児童館」って…?

さて、そもそも「児童館」とはどういった施設なのか、もう少し詳しく押さえていきましょう。

厚生労働省のホームページにて、児童館の関連情報をチェックしたところ、その概要は「児童福祉法第40条に規定する児童厚生施設の1つで、地域において児童に健全な遊びを与えて、その健康を増進し、又は情操をゆたかにすることを目的とする児童福祉施設」と説明されていました。

「児童の健全な遊び場の確保、健康増進、情操を高めることを目的とした事業」におけるその役割は、以下のようなもの。

・遊びを通じての集団的・個別的指導
・母親クラブ等の地域組織活動の育成・助長
・健康・体力の増進
・放課後児童の育成・指導
・年長児童(中・高校生世代)の育成・指導
・子育て家庭への相談 等

出典:児童館について|厚生労働省

対象児童は「すべての児童(18歳未満)」ということで、範囲がかなり広いですね。

なお驚くべきことに、同省の「社会福祉施設等調査」(令和2年10月1日現在)によると、児童館の数は4,398か所にも上るそう。

その設置状況は、次のとおりです。

■児童館 設置状況
<運営主体別数>
公営 2,488か所
民営 1,910か所
<施設種別数>
小型児童館 2,533か所
児童センター 1,733か所
大型児童館 19か所
その他の児童館 113か所

出典:児童館について|厚生労働省

個人的にはすべて公営というイメージを抱いていたのですが、民営の児童館も、1,910か所も設置されているのですね。

お問い合わせ先の情報を押さえよう!

同じく厚生労働省が提示している児童館ガイドラインに目を移すと、児童館の苦情に関しては、「児童館は、子どもや保護者の苦情等に対して迅速かつ適切に対応して、その解決を図るよう努めなければならない」「利用者からの苦情や要望への対応を職員と協力して行い、運営や活動内容の充実と職員の資質の向上を図る(館長の職務)」「要望、苦情への対応①要望や苦情を受け付ける窓口を設け、子どもや保護者に周知し、要望や苦情の対応の手順や体制を整備して迅速な対応を図ること。②苦情対応については、苦情解決責任者、苦情受付担当者、第三者委員の設置や解決に向けた手順の整理等、迅速かつ適切に解決が図られる仕組みを作ること」といった記述が見受けられました。

“児童館は苦情等に対して迅速かつ適切に対応し、その解決を図るよう努めなければならない”というのです。

となれば、前提として、“児童館に関する苦情・クレームは、児童館自体に届ければ良い”ことになりますね。

とはいえ、直接ご利用の児童館とやり取りをするのは、難しい場合もあると思います。

そのようなときには、児童館の実施主体は「都道府県、市町村、社会福祉法人等」と案内されていますから、市役所や区役所といった自治体の窓口へ相談を持ち掛けるのも、一案と言えるでしょう。

実際に市役所等のホームページを確認したところ、“児童課”“子ども家庭課”などが関連の情報を提供していたので、連絡を入れてみると良さそうです。

おおむね関連ページの下部に、担当課の電話番号・ファックス番号・メールアドレス、また問い合わせ用のメールフォームなどが掲載されており、複数の手段にて連絡できるようになっていますから、まずはお住いの地域の自治体について調べてみてください。

ちなみに各児童館直通の電話番号一覧なども、一緒に案内されている場合が多いので、併せて活用しましょう。

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