テレビや漫画などにおいて「ヒエラルキー」というワードを見掛けることがあります。
何となく解釈できている方も多いかもしれませんが、初見の方にとっては全く意味の分からない言葉ですよね。
一体「ヒエラルキー」とは、どのような場面で使う言葉なのでしょう?
「ヒエラルキー」の意味とは?
辞書を紐解いたところ、ヒエラルキーとは「ピラミッド形に上下に序列化された位階制の秩序や組織」のことを指すそうです。
一昔前までは「ヒエラルヒー」ということの方が多かった気がするのですが、一応どちらの発音も間違いではないようですね^^
ヒエラルキーという言葉はともとギリシャ語からきているといわれ、ローマ-カトリック教会における天使群の序列をそう呼ぶようになったことが転じて、教会組織の「階層序列」を表すようになりました。
現代的な用法の起源は、ここにあるといえそうです。
もう少し端的にいえば、「ヒエラルキー=階層制。階統制。教階制」と理解することができますね。
序列・位が上がるほど構成する人の数が減る社会的なシステムを「ピラミッド」のイラストで表すことがよくありますが、まさにあれこそが「ヒエラルキー」の姿です。
もともと軍隊や大組織の官僚制的秩序を語る際などに用いられてきた言葉ですが、最近ではもっと気軽な場面でも登場している気がしますね。
「ヒエラルキー」の使い方を紹介!
例えば一企業内の部署やご近所の小さなコミュニティにおいても、「あの人はヒエラルキーの頂点にいる人だからね!」なんて表現することがあります。
概してネガティブな場面や階層の上位にいる人のみを揶揄して用いられるケースが多く、「このヒエラルキーを崩壊させたい」といったニュアンスを含んだりもしますよ。
似たようなワードとして、最近は「カースト」という言葉も非常によく耳にしますね。
こちらはインドの身分制度を指す言葉でなのですが、転じて学校内に存在する生徒たちの序列を「スクール・カースト」と呼ぶなど、割と浸透しつつある言葉だと感じます。
もちろん、校内にはっきりと区分された階層があるわけではないのですが(笑)、そこに身を置く人たちが体感的に悟ることのできるランク付けということですね^^;
ただ本来は、「ヒエラルキー=努力次第で覆せる」「カースト=持って生まれた身分なので、どうやっても変えることができない」ものらしく、用法が似ているといっても両者は根本的に全く違う意味合いの言葉なんですね。
ほとんどの人は、完全に同義として用いているような気もしますけど…。
どちらにしろ、余り気持ちのよい言葉ではないと感じつつ、日常会話の中でも「ヒエラルキー」が登場することはままありますからね!
一応、「そういうニュアンスの言葉なんだ」程度で心に留めておくと良いのかもしれません。