「ワールドカップの入場曲」といえば、多くの方はこちらの音楽を連想するのではないでしょうか。
報道番組のスポーツコーナーなどでも頻繁に流されていたため、全くサッカーの試合を見ない方たちにとっても、「サッカーと言えばこの曲」と思わせるほどの知名度を持っていると思います。
こちらの曲は「FIFA Anthem(フィファ・アンセム)」、または「FIFA賛歌」と呼ばれるドイツ生まれの行進曲で、1994年のアメリカ大会以降、アレンジに変更を加えながら、数々のワールドカップ入場シーンを彩ってきました。
しかしながら今回のロシア大会においては、「フィファ・アンセム」の代わりとして、別の楽曲が流されているようなのです!
「様式美」とも思えた入場曲が変更されるなんて、何か理由があったのでしょうか。
また、気になる「新テーマ」は、どのような楽曲なのでしょう?
新テーマの原曲はThe White Stripesの「Seven Nation Army」
まずは、今回から採用されることになった「新テーマソング」についてです。
こちらの原曲は、The White Stripes(ザ・ホワイト・ストライプス)の「Seven Nation Army」という楽曲になります。
The White Stripes – ‘Seven Nation Army’の動画はコチラ
ホワイト・ストライプはアメリカのロック・バンドで、「Seven Nation Army」は彼らの代表曲ですね。
リリースされたのは2003年ですから結構前の作品なのですが、当時からコアな音楽ファンを中心に少なからぬ話題を呼んでいた記憶があります。
私の中では、「MVのインパクトが強い曲」という位置づけでした。
なおロシア大会の入場曲には、同曲にアレンジを加えたものが使用されているようです。
今回の抜擢はファンの想いを重視したため!?
入場曲が変更された理由については、公式なアナウンスがあったわけではありません。
ただ多くの人々は、同曲のサポーター間における「人気の高さ」ゆえだと解釈しているようです。
実は、「Seven Nation Army」がスタジアムで流れたのは、今回が初めてではありません。
そもそもの起源はベルギーだと言われていますが、長らく、「勝利を呼ぶ歌」「ファンや選手の士気を高めるための歌」として、サポーターたちが自発的に合唱を行うことで広まっていたのです。
曲のイメージが、サポーターの熱い闘志にぴったりとフィットしたのでしょうね。
そしていつしかこちらの作品は、国を超えたサポーターたちの熱烈な支持を獲得し、「スタジアムのスピーカーから流される公式の曲」にまで成長していきます。
今回の大会でもスタジアム内には「Seven Nation Army」の大合唱が響いているようで、完全に「サッカー観戦を盛り上げる曲」として浸透し、その地位を確立したのだと言えるでしょう。
この事実を柔軟に受け入れた運営側が、「ファンが自発的に愛した楽曲」を採用するかたちで、入場曲の変更を行ったのではないでしょうか^^
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