9日、神奈川県内を走行中の東京発大阪行き東海道新幹線「のぞみ265号」にて、なたを持った男が乗客を襲い、3人が殺傷されるという痛ましい事件が起こりました。
私も、東方神起のLIVEに参戦した帰りの知人が乗り合わせていたため、非常に身近な出来事としてこちらのニュースを受け止めた次第です。
知人は、大阪の自宅へ到着するのが午前3時をまわったものの命にかかわるようなことはありませんでしたが、他の乗客をかばった勇敢な男性お一人が亡くなったとのことで、本当に胸が締め付けられます。
ところで本件を報じるニュースにおいて、新幹線のシートがすっぽりと取り外されている写真をご覧になりましたか?
そもそも私は、「新幹線のシートが外れる」という事実を知らなかったのですが、SNSなどの反応を見るに、同じような方が多くいらっしゃったようですね。
いったい座席シートは、どのようにすれば外すことができるのでしょう。
また、このような構造が採用されている理由は何なのでしょうか?
シートの外し方はいたってシンプル
まずは、シートの取り外し方法について紹介しましょう。
JR東海によりますと、東海道新幹線の座席シートは「上に引っ張り上げれば簡単に外れる」のだそうです。
特別な工具や技術は一切不要ということですので、必要な場合には乗客が取り外すことも可能なんですね。
驚くべきことに、この構造は多くの私鉄やバスなどの乗り物においても採用されており、もちろん車両の型によって違いはあるのですが、多くのシートはペリッとはぐるようにすれば簡単に外れるように作られているのだそうです。
取り外しが可能である理由とは?
なお気になるその理由ですが、本来的には「飲み物をこぼすなど座席が汚れた時の清掃のため」なのだとか。
乗務員や清掃作業員が短時間で交換できるよう、予備シートも積んであるということでした。
また、座席の間に切符が落ちてしまった場合などにも、シートを外してあげるようですね。
ただ今回の事件に絡んでは、「座面を取り外して、いざという時は盾にして」との案内が車掌より出されたそうで、想定外の使用方法が指示される緊急事態であったことが伺えます。
多くの乗客はこれに従い、外したシートで身をかばうようにしながら車内を逃げたのだそうです。
以上、シートの外し方とその理由についてお伝えしました。
同じような事件が再び起こらないとも限りませんから、ぜひとも頭の中に留めておきたい知識でしたね。
ただ一点、簡単に外れるからといって試しにシートをめくってみたり、イタズラをしたりといった行為は絶対にやめましょう。
業務妨害罪に当たることも考えられます。
あくまでも「いざというとき」の知識として、ストックしておきたいですね^^
もちろん、そのような事態が二度と起きないことを願うばかりですが。
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