BTS「IDOL」のMVの解説!歌詞について考察してみました!

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米ビルボードは先月末、韓国の大人気ボーイズグループ「BTS(防弾少年団)」がリリースした新アルバム「LOVE YOURSELF 結 ‘Answer’」のタイトル曲である「IDOL」のミュージックビデオが、YouTube公開後24時間の再生回数で世界一を記録したと報じました。

世界一を更新するのはテイラー・スウィフトの「Look What Make You Me Do~私にこんなマネ、させるなんて」ぶりとなるそうで、今回BTSが成し得たことは「快挙」と呼ぶにふさわしいでしょう。

その一方で「IDOL」のMVおよび歌詞については、「内容がかなり意味深」「その真意について、いろいろな受け取り方ができそう」といった声が相次いでおり、熱心なファンを中心に様々な討論が行われているようです。

そこで今回は楽曲自体と制作の背景に触れながら、「IDOL」という作品に対する自分なりの考察を記していきたいと思います。

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歌詞より紐解くBTSからのメッセージ


私の意訳も含まれますが、曲は冒頭より「アーティストでもアイドルでも、あなたが俺のことをどういう風に呼ぼうが、こっちは一向にかまわないぜ」「俺は自由なんだ。後ろ指をさされたって、まったく気にならない」といった挑発的な文句によってスタートします。

一見すると、「アンチを挑発する歌なのか!?」とも思えてしまいますよね^^;

その後のパートを見ても、「お前の言い分が何だろうが、俺は絶対変わるつもりがないし、俺のすべきことを果たしていくんだ」「だからそちらもどうぞお好きに」などの言葉が続き、「自分自身(BTS)が一番」だという意思表示がはっきりと見て取れるようです。

しかし私がこの歌で一番キモになっていると考えるのは、以上のスタンスを明確にした上で語られる「俺は自分自身を愛してる。そしてファンを愛してる」という心情だと思うんですよね。

少し話が逸れるのですが、小学生の時に「20面相におねがい!!」というCLAMPの漫画を読んだことがありまして。

その中でウジウジ悩むヒロインが、「あなたは好きな人に対して、自分が気に入らないものをプレゼントしたりする?好きな相手には、自分だって大好きになれるものを渡し、喜んでもらいたいと考えるよね。だから、自分ですら愛することのできない『自分』を相手に届けて受け入れてもらおうなんて、無理な話だよ」みたいなセリフを投げ掛けられる場面があり、子ども心に本当だな~ってものすごく感心したんですよ。

確かに、自信を持てない私のことを他人には愛してもらいたいなんて、到底無理な話だなって(笑)

で、「IDOL」でBTSメンバーが発信しているメッセージも、そんな意味合いじゃないかと思うんです。

つまり、「外野に何を言われても、ブレることなく信念を貫き自分自身が納得できるパフォーマンスを発信し続けるから、それをかっこいいと思ってくれるファンの皆は、安心して俺らについてきて!」っていう決意表明の歌が、「IDOL」ではないかな、と。

曲中で何度も繰り返される「いかなる連中も、俺が自分を愛することをストップできない」というフレーズも、そのように読み取れる気がしませんか?

また一方では自分たちのアンチに向けても、「何を言われてもBTSは自分たちのスタイルを貫き通すけど、それを好きにならないというスタンスを取り続けることだって、やっぱりあなたたちの自由なんだよ」と理解を示しているように感じますね。

どう評価されても自分たちの核は変わらないから、それぞれが好きなように俺たちで楽しんで…ってなところでしょうか。

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MVに見る「多様性」についての考え方

ということで私の解釈としては、「IDOL」の主題は以下の2点に集約されるものと考えます。

1.自分自身を認めその信念を貫くために、相対的ではなく絶対的な評価で己の価値を知ることの大切さ

2.自分がそうであるように、他者にもその人なりの心情があることを理解し、「多様性」を受け入れることの重要性

そして「2」の考え方については、MVの構成にかなり色濃く反映されていると感じます。

こちらのMVでは、インド風の建物が出てきたり、漢字が浮かんだり、エキセントリックな衣装や謎の生物が突如出現したりと、とにもかくにも脈絡のない「何でもアリ」な映像が次々と映し出されますね。

しかしながら同曲のティーザー(正式発売の前に10~30秒程度で公開される映像)公開時には、もっと「韓国文化」を強く打ち出した映像が発表されていたんですよ。

それがのちに「韓国風が取り入れられていたことは偶然」との説明が加えられ、今回のような異文化ごちゃまぜMVが制作されたんです。

その真意についてメンバーは、「全世界の人々が人種や性別を楽しめる祭りのような雰囲気を出すために、いろいろな検討の中で最も似合うものが採用された」と語っています。

世界中にファンを持つBTSですから、人種や国といったつまらない「カテゴライズ」に頼らず、他者の立場を受容することこそ必要なのだと伝えたかったのでしょう。

そう考えると「IDOL」という楽曲は単にノリが良いだけではない、非常に奥深い作品なのだと感じますね。

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