YouTubeの「ファスト映画」というチャンネルが、物議を醸しています。
かなりの再生回数を稼いでいるため、動画の内容自体に一定の需要があることは確かなのですが、その手法に対しては「これって、アリなの?」という疑問の声が相次いでいるんですよ;
ファスト映画とは、一体どういったものなのでしょう。
なぜ問題視されているのかも含め、まとめてみました。
有名映画が一瞬で楽しめる!?
早速「ファスト映画」のラインナップを確認してみると、あらすじを端的に表すタイトルとともに、映画の内容をピックアップした動画が幾つか公開されていました。
映画史上最も後味が悪いと称される「ミスト」や、クライマックスシーンが衝撃的なことで有名な「パフューム」など、作品のチョイスもなかなか面白いですね。
ただいずれの映像も6~7分程度と、かなりコンパクトにまとめられている様子です。
どういうことかと思い、チャンネルの概要に目をとおしたところ、そこには「映画を見る時間がない人のために、力丸・ちぇ〜、詠は、映画を五分にまとめてあげます!」との説明文がありました。
なるほど、同チャンネルは映画のハイライトシーンをあらすじに沿って編集しつつ、解説のナレーションを加えた動画を紹介しているわけですね!
投稿者の言葉をそのまま受け取れば、「たった5分程度で有名作品を鑑賞した気分になれる」「映画の概要がサクっと理解できる」点がウリなのでしょう。
「ファスト映画」は著作権違反?
なお「ファスト映画」という表現は、今回のチャンネルに合わせた「造語」のようです。
ファスト(fast)という英単語には「速い・すばやくできる・高速撮影(用)の」といった意味があるので、ファスト映画とは「素早く楽しめる映画・高速でまとまった映画」といったニュアンスを表しているものと推察します。
該当作にものすごく興味がある方は本編を見るでしょうが、「話題作だから、あらましだけでも知りたい」といった場合には、ファスト映画が重宝するケースもあるかもしれませんね…。
しかしながら、著作権を持つ映画を好き勝手に切り貼りし、いわば他人の褌で相撲を取る行為にはいささか問題がある気もします^^;
文化庁が示す著作権に絡む説明にも目をとおしてみたのですが、やはり私的使用の範囲を超えて著作権者等に許諾を得ることなく無断で映像を複製するというのは、違反行為に当たるようでした。
ましてや、ファスト映画は広告収入を得ているわけですからね!
再生回数を鑑みるに、相当な利益が上がっていることは想像に難くなく、やはり大きな問題をはらんでいるでしょう。
投稿者サイドは「映画作品に丁寧な解説を加えてあげている」程度のスタンスのようですが、このようなチャンネルが増え続けると、今後ますますYouTubeの規制が厳しくなる気はします。
この記事へのコメント一覧
この記事へのコメントはありません。