知人がスポーツ関係で国士舘大学への進学が決まったと、大変喜んでいるのを目にしました。
確かに国士舘大学といえばスポーツの名門校として、全国的にも名高いと思います。
しかしながら学力的な難易度を問われても、今一つピンときませんね。
軽くその評判を調べると「国士舘大学は勉学の面でいえばFランク大学」との声もあるようですが、実際のところはどうなのでしょう?
国士舘大学の偏差値は?
河合塾の「入試難易予想ランキング表」を参考に国士舘大学の偏差値をまとめると以下のようになります。
※スポーツ系、芸術系、医学、薬学、歯学、二部の学部・学科は含めていません。
大学名 | 学部 | 偏差値 |
---|---|---|
国士舘 | 文 | 45~50 |
21世紀 | 45~47.5 | |
法 | 42.5~50 | |
政経 | 47.5~55 | |
経営 | 47.5~55 | |
理工 | 40~50 |
当ブログのFランク大学の基準①②に国士舘大学は該当しません。
①BF(ボーダーフリー)の学部・学科を有する大学
②偏差値が37.4以下(35.0)の学部・学科(理系は除く)を有する大学
③「日東駒専」未満の大学
上記のいずれかに該当する大学は世間でFランク大学と言われる傾向にあります。詳しくはコチラを参照。
国士舘を他の大学と比較すると?
(※大学名をクリックすると個別のFラン判定記事にとびます)
国士舘大学は「大東亜帝国」と呼ばれる大学群に属しています。
その内訳は、
(大)大東文化大学 – 東京都板橋区
(東)東海大学 – 東京都渋谷区
(亜)亜細亜大学 – 東京都武蔵野市
(帝)帝京大学 – 東京都板橋区
(国)国士舘大学 – 東京都世田谷区
という5大学になっていますね。
90年代前半には「国」を「國」とし、國學院大學とする解釈も広まりましたが、スタンダードなのは国士舘大学の方でしょう。
さて、こちらの大学群はいずれもスポーツに強い傾向を持ち、全校が箱根駅伝に出場という快挙を果たしています。
しかしながら学力の面でいえば「日東駒専より、やや下位」であり、当ブログが提唱するFランク大学の基準③に当てはまっていますね。
世間的な評価も「国士舘はスポーツが強いものの、Fラン大学だ」といったところでしょう。
「Fラン=魅力がない大学」は間違い
ちなみに国士舘大学については、大東亜帝国内でのランクも下位とされています。
とはいえ日東駒専と比べても絶望的に差があるというわけではありませんし、「Fランといって勉強せずに受験すれば、高確率で落ちる」との意見も耳にしますね。
さて、そんな国士舘大学は東京都世田谷と町田、多摩の3キャンパスに7学部14 学科・10研究科を持つ私立の総合大学です。
やはり特筆すべきはスポーツ分野への力の入れようで、学内には「国士舘スポーツアスリート憲章」なるものも存在しています。
同校は柔道・陸上・サッカー・野球といったあらゆるジャンルのスポーツ選手を輩出すると同時に、世界の頂点で戦うオリンピック選手たちも数多く育んできました。
今も充実した大学の施設では大勢の学生たちがトレーニングに励んでおり、冒頭に紹介した私の知人のように、国士舘大学に入学したことを大喜びする層は大勢います。
これはもはや「ブランド」といっても良いでしょうね。
偏差値といった面から便宜的に分類すれば、確かに国士舘大学はFランク大学になるかもしれませんが、それだけでは測れない魅力がある点は確かなのです。
加えて、同校は教員を目指す学生へのサポートが厚いことでも知られていますから、自分の目指したいベクトルがはっきりしており、それが国士舘の特色と一致するようであれば、是非とも進学を検討すべき学校ではないでしょうか。
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