先月闘病の末お亡くなりになった小林麻央さん、まずは心よりそのご冥福をお祈りいたします。
さて、ご主人の記者会見前に不謹慎にもなりすまし、ご主人である市川海老蔵さんの発表前にその死を親せきとしてツイートした話にも怒りを覚えました。
が、彼女が通っていた首藤クリニックに、業務停止処分が出ているという噂にもびっくり!もし本当で、もし麻央さんの受けた治療になのか問題があったとしたら…
許すまじ!!(怒)
ということで、まずは評判や業務停止命令が出た真偽やその理由など、事実確認からやっていこうと思います。
何でも試してみたい!もし治るなら・・という一縷の望み
小林麻央さんが乳がんで、しかもかなり進行している、という一報が世間に衝撃をもって知らされたのはちょうど1年前。同年代である妻は特にショックを受けたようでしたが、あとでわかったことは既に2014年2月の人間ドック受診時に、その存在はわかっていたのだそう。
ただその時は、当時長男である勧玄君の授乳中であり、精密検査の結果「大丈夫」との判断が。麻央さん自身は、念を入れて「生検」について提案したらしいのですが、医者の判断では必要ないとのことだったので従ったらしい。
この時点でわかっていればもしかしたら!!
「タラレバ」な話を、人の病気に持ち込むことはできませんが、結果乳がんであることがはっきりしたのは、人間ドック受診から8ヶ月も経過した後。30歳を超えたばかりの若い彼女の病気進行は早く、すでに脇のリンパ節へ転移していたことが判明しました。
その後、世間には極秘の状態で闘病をした彼女とそのサポートをしながら仕事をつづけた市川海老蔵さんや、姉でフリーアナウンサーの小林麻耶さんの苦労を思うと胸が痛みます。
しかし現実は無慈悲なもの、乳がんはどんどん麻央さんの体を蝕み、治療手段はそれに伴って狭く、効果も得られなくなってきたことと想像します。そんな中、評判を耳にして藁(わら)にもすがる思いで通ったのが例の「表参道首藤クリニック」のようです。
公式ページを確認すると、がんの種類に関わらず効果的な治療ができることを謳っており、患者の声の中には、
「余命6ヶ月のがんが回復へ」
「摘出困難と言われたがんが消えた!」
などの書き込みがあります。
首藤クリニックへの業務停止命令は真実
ネットその他のソースを確認した所、麻央さんが通っていた首藤クリニックが業務停止命令を受けたのは確かで、同クリニックを含め11の医院がその対象となったらしい。
ただ、麻央さんが重度にまで進行した、自身の乳がんへの効果を期待して受けていたのは、水素温熱免疫治療法「H2アクアサーミア」という名前の治療法。
見ただけじゃ何のことだかさっぱりですが用は、「約400Lの水素水温熱風呂に使って、免疫の向上を促しがん細胞を退治してしまう!」というもので、同クリニックの院長である首藤伸介氏が、盛んにそのがんへの効果を訴え、推奨してきた治療法です。
調べると、なんだかいろいろ出てきますねこのドクター首藤、なんだか水素の効果についてやたらアピールしていますあちこちで。
65万円以上する、「H2ジェネレーター」なんていう、水素ガス吸引装置なんかも監修して売り出してますね、嫌な予感がしてきました。
ただ実は、今回「無届医療行為」を指摘され業務停止対象になった、「臍帯血(注)投与治療」、小林麻央さんが受けていた治療法とは違うもののようです。
(注)臍帯血(さいたいけつ)・・・妊婦のへその緒に部分から抽出される、通称「胎児血」。白血病の治療などに用いられることが知られているが、2014年11月に施行された再生医療法において、この臍帯血など他人の幹細胞を使った医療を行う場合、専門委員会に安全性などの審査を受ける必要がある。
ただ、この水素水治療についての科学的・医学的根拠は薄く、さらに健康保険の適用外の民間療法の一種にすぎません。
海老蔵さんが知人からその評判を聞き、今年2月辺りから麻央さんが通い始めたらしいですが、使用する水素水は1L辺り約500円、1度の治療に用いる400Lの総額は実に20万円以上になります。
そして、この治療を含め総額で1億円ともいわれている治療費をつぎ込んで、わずかな可能性にも賭けた海老蔵さんの彼女の生還への強い思いが、最後まで天に届くことはありませんでした。
しかし金額の問題じゃない!、自宅治療に切り替えることを決意した彼女が、業務停止処分を受けたインチキクリニックの高い高い治療法でも「家族と共に過ごせた時間が1秒でも伸びてくれたのであればいい」と思ってしまうほど、悲しい、悲しい小林麻央さんの逝去。
海老蔵さんの会見で多くの方の涙を呼んだ、彼女の最後の言葉、「愛してる」が彼の耳に届いた奇跡の、ちょっとした手助けでもできたのであれば・・・(ノД`)・゜・。
もはや「いちクリニックの営業停止」なんて、ご遺族の心痛を思えばどうでもいい、その10日後に飛び出した、神経を変に逆なでする不快なニュースでした。
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